
アームバーで後藤洋央紀を葬ったザック・セイバーJr.
新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」6日大阪大会のCブロック公式戦で、ザック・セイバーJr.(35)が後藤洋央紀(43)を下し、3勝目を挙げた。
実力者同士の公式戦は、互いに一歩も譲らない高度な攻防の連続となった。GTR(変型首砕き)をヨーロピアンクラッチで切り返したザックは、PKを発射して反撃。しかし、追撃を狙ったところでカウンターのラリアートを浴びてしまう。
腕ひしぎ十字固めもロープブレークで逃れられると、一人消灯(変型GTW)を食らう。さらに強烈な左ミドルキックからGTWと、怒とうの猛攻にさらされた。それでもGTRをキャッチしたザックは、逆さ押さえ込みの動きから三角絞めに捕獲。踏みつけて逃れようとする後藤に対し、一気にジムブレイクスアームバーへと移行し、タップアウトを奪ってみせた。
「誰が世界最高のテクニカルレスラーだってこと、忘れたのか? 俺だよ。俺の実力を疑うんじゃない」と勝ち誇ったザックは、1敗を守って初優勝に前進した。
「『NEW JAPAN CUP』を2回優勝しても、東京スポーツの最優秀タッグを取っても『シアーネス・タイムズ・ガーデン』(ザックの地元の新聞)には取り上げられなかった。どんなストーリーなら興味を持ってくれるか知っているか? 俺がこのままG1を優勝して、史上初めて同一年のNJCとG1覇者になる。そうしたらさすがに興味を持ってくれるだろう」と、〝春夏連覇〟の偉業達成を予告していた。
東スポWeb