
テレビ熊本
25日の特集です。蒲島知事らの台湾訪問。2回目は台湾との国際線の就航に向けた蒲島知事のトップセールスです。
【蒲島知事】
「まずはチャイナエアラインそのあとTSMCに(伺う)きょうはとても大事な日程なのでしっかりと頑張りたい」
蒲島知事らは1月11日から14日までの日程で台湾を訪問。
台湾の航空会社、チャイナエアラインの本社や高雄支店を訪れました。
チャイナエアラインは2015年10月に熊本と高雄を結ぶ定期便を就航させましたが、現在は、新型コロナの影響で運休中。
台湾の半導体製造大手・TSMCの熊本進出を契機に熊本と台湾のビジネス客や
観光客の増加が見込まれ、チャーター便や定期便の就航が期待されています。
蒲島知事はことし3月の熊本空港新旅客ターミナルビルのオープンに合わせて、熊本ー台北線のチャーター便や将来的な定期便の就航を要望。
さらに、運休が続く熊本ー高雄線の再開を求めトップセールスしました。
【蒲島知事】
「きょう正式な答えはいただけませんでしたが真剣に検討したいと言われた」
この日の『運航決定』はなかったものの会談には当初予定されていた高社長の出席だけでなく、サプライズで謝会長も参加。
蒲島知事は「会長も会談に参加し会社として検討しているようだ」と話し手応えを感じていました。
【大西熊本市長】
「県議時代に伺った時に台湾高雄との就航に関してはかなりシビアに簡単に直行便は就航できないという話しだったが、そのときと比べてかなり前向きな印象を受けた。具体的な就航期日の明言はされなかったが恐らくチャーター便は近いうちに就航すると感じた」
大西熊本市長はこれまでにチャイナエアラインを訪れ直行便を要望した経験から今回の訪問に好感触を得ていました。
【蒲島知事】
「阿蘇くまもと空港新ターミナルビルが開業する3月23日に、熊本と台北を結ぶ
チャーター便の運航が正式に決定した」
蒲島知事は帰国後の会見で、「熊本ー台北線で3月23日と26日の2日間、それぞれ1往復のチャーター便の運航が決まった」と発表。
トップセールスの「大きな成果だ」と強調しました。
一方で、チャイナエアライン側からは熊本ー台北線の運航に向けた課題も示されています。
【大西熊本市長】
「台湾から熊本に来る客は多いと需要予測をしているが逆に熊本から台湾に行く人がいままでの実績から見ても余地があると思うのでぜひ協力してほしいと話しがあった」
【蒲島知事】
「熊本から台湾に行く人が少ないと示された。熊本の人も是非、(台湾)に行ってほしい。プロモーションも必要と思う。」
出入国の体制や熊本から台湾へのアウトバウンドの見込みが定期便就航への課題となりそうです。
台湾での新型コロナによる水際対策は去年10月から到着時のPCR検査や3日間の外出禁止を撤廃。
空港で渡航者に簡易検査キットを配って健康管理を任せるなどして水際対策を大幅に緩和しています。
屋外のマスクは不要となっていますが、日本と同じように街頭では多くの人がマスクを付けています。
【岡崎 宣彰記者】
「台湾南部、高雄市です。太陽がギラギラと照り付けていてきょうの予想最高気温は28度。上着を脱ぎたいぐらいの暑さです」
台湾は沖縄よりも緯度が低く、今回、訪問した1月は台北市で20度前後、高雄市で25度前後と1年を通して温暖な気候です。
台湾の人気の観光スポットと言えば屋台。
多くの店が立ち並び1品150円程度から楽しめます。
【岡崎 宣彰記者】
「こちらは饒河街観光夜市です。一度は新型コロナの影響で客足が減ったと言われていますが現在はウィズコロナ、多くの人が訪れています」
台北市にある饒河街観光夜市には多くの観光客や地元の人たちが訪れていました。
【女性】
「好吃 Very Good」
【広島から来た女性】
「(水際対策が緩和されて)ありがたいし助かる」
行列ができていたこちらの店、地元の人が夜市の名物と話す骨付きの豚肉の唐揚げが大人気です。
【岡崎 宣彰記者】
「外はカリカリで味はスパイシーを頼んだが香辛料が利いていておいしい」
今後の熊本ー台北線や高雄線の運航のカギとなる熊本から台湾へのアウトバウンド。
蒲島知事らと台湾を訪問した熊本国際空港の新原社長は、次のように話します。
【熊本国際空港新原 昇平社長】
「課題はありますが(会って)関係を構築できたのは大きい。前向きに話をしているので引き続きやっていきたい」
TSMCの熊本進出で再び動き始めた台湾との交流。
魅力を知り、熊本からのアウトバウンドにつなげることが重要のようです。