次世代ナンバー1のDJを決めるプロジェクト、賞金総額1800万円 その裏側に込められた思いとは

次世代ナンバー1のDJを決めるプロジェクト、賞金総額1800万円 その裏側に込められた思いとは

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  • 更新日:2022/05/14
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コロナ禍でも音楽を通して「元気」を届けたい。賞金総額1800万円。前代未聞ともいえるファン投票で次世代ナンバー1のDJを決める「DJ-1 PROJECT」がこのほど大阪・梅田の劇場型ナイトクラブ「PICCADILLY UMEDA」で開催された。累計400組のエントリーの中から最終的に選ばれた8組による決勝が行われ、優勝者は1000万円を獲得している。主催した株式会社「TryHard Japan」(大阪市中央区)に、実施した背景を聞いた。

【写真】優勝して、1000万円を手にしたDJのMAY

大阪・梅田が異様なほどの熱気に包まれた。今回、初めて実施された「DJ-1PROJECT」は何と賞金総額1800万円を賭けた熱き戦い。「日本から世界へ」のキャッチフレーズの下、今後の飛躍が期待される次世代DJが全国からエントリーした。

その数は何と累計400組。その中からまずは30組が選び抜かれた。その後も2021年6月から2022年4月まで長期にわたって予選が繰り広げられ、ますます激化。30組のDJは会場の「CLUB Ammona」に日替わりで出演し、個性をぶつけ合った。

このプロジェクトがユニークなのは評価がファン投票によって決まるシステム。毎月ランキングが発表され、下位3人が脱落するという厳しさだった。

ともすれば、コロナ禍の影響を最も受けたのがイベント業界。なかでもナイトクラブではなかったか。実際に多くの店が休業や閉店を余儀なくされ、それとともにDJの活躍の場も激減。音楽の夢を絶たれる現実に直面した。

しかし、今回のプロジェクトが生まれたのも、そんな厳しい現実があったからこそ。主催した「TryHard Japan」はイベント企画やナイトライフエコノミーに力を入れており、担当者は「このような状況を打破するべく、DJが夢を持ってチャレンジできる場をつくり、これからの音楽業界、ナイトクラブ業界を担う人材をサポートしたいと考えたのが第一。もちろん、将来的には日本のDJの地位向上を目指して行きたい」と話す。

そんな中、5日の決勝戦にはサバイバル戦を勝ち抜いた7組と、敗者復活枠の1組を加えた以下8組が登場した。

MAY(大阪)
KOKI(兵庫)
ERIKA(滋賀)
ヤマムラタケヒロ(大阪)
HOKKY(鳥取)
UnKnowN(大阪)
雅楽(京都)
UMI(福岡、DJ投票による敗者復活枠)

熱気に包まれた中、ステージ上ではそれぞれが個性的なパフォーマンスを披露。激しい争いとなったが、これまでの予選の結果、お客様からの投票、特別審査員による審査を含めた総合評価により、上位3名が決定した。優勝はMAY、2位はKOKI、3位はヤマムラタケヒロの順。それぞれ1000万円、500万円、300万円を獲得した。

MAYさんは、今後について「国内外問わずいろんなクラブやフェスに出演して有名になりたいです。そのためにDJとしてのスキルアップはもちろんのこと、楽曲制作にも力を入れ、世界中で自分の音楽を聴いてもらえるようなアーティストになります」と意気込んだ。

感動的だったのはヤマムラタケヒロさん。異色のプロレスラーDJでもあり「頚椎脱臼による一時的な半身麻痺を2度経験し、そんな中で音楽に救われて始めたのがDJでした。いま、しんどい思いや苦しい思いをしてる方々に這い上がる姿を見せたかったので、何か形に残るものが欲しかった。3位でしたが、最後に逆転で入賞でき、プロレスラーDJ魂を見せれたんじゃないかなと思います」とスピーチすると、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。

主催者は今回の成功を受け、早速「DJ-1PROJECTシーズン2」の開催を発表。この企画について「本来、音楽は競い合うものではなく、優劣をつけることはできませんが、あえて音楽を通して個性をぶつけ合い、お客様からの支持で評価する方法にしました。そうすることで経験の浅い次世代DJが、お客様や自分自身に真剣に向き合うきっかけになったのではないかと思っています」と話している。

夢を追うことはジャンルにかかわらず、素晴らしいことだと素直に感じる夜になった。

(まいどなニュース特約・山本 智行)

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