
優先出走権をつかんだショウナンバシット
「若葉S」(18日、阪神)
執念で東上チケットをもぎ取った。2番人気のショウナンバシットが、2番手から抜け出して鼻差の激戦を制し、リステッド初勝利を決めた。
「リズム良く、競馬をつくろうと。彼自身、進み過ぎる面があるので我慢させました」。川田がそう振り返るように、道中は行きたがる面をうまくなだめる。残り200メートルからは、逃げたラスハンメルとのたたき合いに。最後は馬体を合わせてゴールに飛び込んだが、意地でわずかに鼻差先んじた。
皐月賞(4月16日・中山)への優先出走権を無事に手にし、「権利を獲らなければいけない中、獲ることができて何よりです」と鞍上は安どの表情だ。ここがスタート地点。21年のセレクトセールで2億6000万円(税抜き)の値が付いた超高額馬が、1冠目奪取を見据える。