
負けないぞ! / (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
もしもオオカミがねこだったら…?赤ずきんとねこ/ねこむかしばなし
みんなが知ってる古今東西の昔話に、ねこが登場したらどうなる!?
赤ずきんちゃん、シンデレラ、一休さん、浦島太郎など、言わずと知れた有名な昔話も、ねこが加わっただけでひと味違った展開に。原作では悲劇でも、ねこが登場するだけでゆるくてキュートなお話に変貌します。登場人物たちがねこに絆される姿には、「ねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし!
作品の元となったお話の解説もあるので、神話や名作についても改めておさらいできます。ねこが加わる新たな展開の物語、ぜひお楽しみください。
※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。
◆うさぎとカメとねこ

向こうの山まで競争だ! / (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
■◆元となったむかしばなし
うさぎとカメ
ある日、うさぎがゆっくりと動くカメをバカにしていました。
するとガマンならなかったカメは「あの山まで競争をしよう」と持ちかけます。負ける気がしないうさぎは二つ返事で引き受けました。レースが始まり、ぐんぐんと差をつけていくうさぎ。するとその余裕からうさぎは居眠りをしてしまいます。
その間にカメはどんどんと追いついていき、ついには眠っているうさぎを追い越します。うさぎが目を覚ました時には、すでにカメはゴールへとたどりついていたのでした。
◆オオカミ少年とねこ

おやつがあるぞ~ / (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
■◆元となったむかしばなし
オオカミ少年
あるところに羊飼いの少年がいました。この少年はとても嘘つきで誰かを騙してはいつも楽しそうにしています。
ある日、村に出て少年は「オオカミが出た!」と叫びました。村人たちは慌てふためきます。もちろんそれは嘘で、少年は村人たちがバタバタとする様子を見て楽しんでいました。村人たちはカンカンです。
そして別の日、今度は本当にオオカミが現れます。このままでは自分の羊が食べられてしまうと慌てた少年は「オオカミが出た!」と叫びました。しかし、村人たちはどうせまた少年が嘘をついているに違いないと思い、誰も相手にしてくれません。
そのまま少年の羊はオオカミに残らず食べられてしまうのでした。
著=ぱんだにあ/『ねこむかしばなし』