
TSSテレビ新広島
高度の技術あっての安全運転です。
全国のJRバスでハンドルを握る精鋭ドライバーが運転技術を競う大会が広島市で開かれました。
【五十川記者】
「路線バスが公道では見ないようなグネグネしたカーブを描いています。ハンドルをかなり切っています。コーンにぶつからないようにゆっくりと前へと進んでいきます。S字を描いて前へと進んでいきます。ゆっくりとゆっくりと確実に前へ。コーンにぶつかりません」
JRバスグループは運転技術の向上を目的に北海道から九州まで全国8つの地区の腕利きドライバーによる競技会を2017年から開催しています。
今年の全国大会はエディオンスタジアム広島の駐車場で開かれ、「高速バス」と「路線バス」の2種目に16人がエントリー。
日頃の腕前を競いました。
【五十川記者】
「さあ、路線バスが四角形の中へと入っていきます。たこつぼと呼ばれる競技です。車体長さ10.5mの路線バスが狭い四角形の中に頭から入って再び頭から出ていく、それが「たこつぼ」の競技です。ゆっくりと中へと入っていきます」
「前のカラーコーンとの間は幅は10センチ20センチということころでしょうか。しっかり運転手には前が見えています。落ち着いて安全第一、確実に確実にハンドルをさばきます。今度は右に切ります。
ハンドルを右に切ります。右に切って右に切って右に切ってまだ下がります。まだ下がります。残り10センチ残り10センチ残り5センチというところ。あたりません」
「窓から顔を出してさあ出ていきます。出ていきます。時間にして5分足らず。脱出に成功しました。これがプロの匠の技です」
難関の「たこつぼ」と呼ばれる方向転換の競技では数十センチ単位の華麗なハンドルさばきで、大きな車体を見事に切り返していました。
【ジェイアールバス東北・加藤康子さん】
「たこつぼですか?(出られない)タコの気分ですよね。お客様の命を預かっている仕事なので安心・安全・正確に、迅速に」
【中国ジェイアールバス・酒井俊臣社長】
「社員も高齢化していますのでそういった技能をきちっと引き継いでいってもらいたい。若いドライバーが少なくなっていますけれどもこれから入社する人にも継承されていくといいなと思います」
高度な技術があっての安全運転。
この競技会、再来年は、関東地方で開かれます。