24日、愛媛にも大雪をもたらした今冬最強クラスの寒波。
大雪の恐れはなくなりましたが、25日の最低気温は愛媛県内全ての観測地点で氷点下となり、厳しい冷え込みが続きました。
路面凍結や強風による被害など「最強寒波」の影響が続きました。
田中日南子記者:
「午前8時の松山市内です。手元の温度計は0℃を下回っていて、まだとても寒いです。そして、足もとなんですが、このように凍っていて、歩いていても滑るので、とても危ないです」
道路の表面がスケートリンクのように凍ってしまったのは松山市内の橋です。
最強寒波の影響で25日も愛媛県内は厳しい冷え込みとなり、最低気温が久万で-下7℃、宇和で-4.3℃、松山で-2.6℃など、全ての観測地点で氷点下となりました。
この冷え込みで各地で路面が凍結、滑って転ぶ人の姿が相次いで見られるなど通勤・通学にも影響が出ました。
凍結した橋を渡る人:
「そうですね、とても寒いです。道が凍っていて危ないですね」
「めちゃくちゃ寒いですね。きのう(自転車で)走ってたんですけど、ちょっとこけてしまって」
「(自分は)こけてはないんですけど、何回かこけてる人を見て、自分も気を付けないとなって思ってます」
愛媛県内では雪や凍結による転倒で25日、34人が救急搬送されました。
そして、最強寒波は愛媛各地に強風の爪痕も残しました。
西予市三瓶町朝立では農業用ハウスが倒壊しました。
24日午後5時ごろ、「ハウスが風で飛ばされた」と消防に通報があったということで、長さ約40メートルのハウスが隣にある住宅などに倒れかかりました。
このハウスの倒壊でけが人はいませんでした。
同じ西予市の宇和では24日午後2時前に最大瞬間風速21.7メートルを観測しています。
また、宇和島港では24日午後3時ごろ、浮き桟橋が強風で流されました。
流れた浮き桟橋は長さ25メートル・幅7メートルで、海上保安部の基地に流れ着きロープなどで固定されました。
けが人や船などへの被害はありませんでした。
気象台によりますと、当時、宇和島市内では瞬間風速25~29メートル程度の非常に強い風が吹いていました。
さらに、交通機関の乱れは25日も一部続くなど、雪・凍結・強風とさまざまなかたちで愛媛各地で被害や影響が出る、文字通り「最強」の寒波となりました。
この最強クラスの寒波、25日にはピークは過ぎましたが、まだ上空には強い寒気が残っているので、25日夜いっぱいは冷え込みが続きそうです。
週間予報を見てみます。
26日の雨のあと、また強い寒気が流れ込む見込みです。
強さとしては-9℃以下で、今回の寒波よりは弱いですが、それでも最高気温が6℃・最低気温は0℃の予想で冷え込みます。
寒さのピークは「椿まつり」初日の28日の見込みで、この週末は平野部でも一時的に雪が降る可能性があります。
この寒気は週明けに北上して、30日からはようやく気温が平年並みに戻り、この時季らしい体感に落ち着きそうです。
もうしばらくは寒さ対策をしっかりして、体調を崩さないように気を付けてください。