TSMCの熊本県内進出が大きく影響する結果となりました。あの町の地価が全国屈指の上昇率です。
【写真を見る】「今年の地価」商業・工業分野で“上昇率全国1位”は大津町 TSMCの進出で需要拡大の一方で「土地の供給不足」が懸念
19日(火)、一般の土地取引の目安となる「今年の地価」が公表され、県全体の変動率は1.2%で、去年の0.4%から2年連続で上昇しました。
中でもTSMCの工場建設が進む菊陽町(きくようまち)やその近郊が大きく上昇しています。大津町(おおづまち)が住宅地を含む全ての用途で、全国の市区町村で5位、商業地や工業地ではトップの上昇率です。
不動産鑑定士によりますと、菊陽町の強い地価上昇を受け、価格水準が低い大津町などに需要が拡大しているとみられ、今後は土地の供給不足も懸念されるとしています。
その大津町では、街の様子が刻々と変化しているようです。
上岡梨紗アナウンサー「大津町では、建設中の建物が多く見られますが、変化が感じられるのは建物だけではないんです」
住宅や商業施設などの建設に伴い周辺には工事関係者が急増しています。
ベッセルホテル熊本空港 岩下貴紀支配人「(周辺の工事関係者から)今年の3月から来年の6月くらいまで予約を頂いております」
このホテルでは、7割~8割ほど埋まっている予約のうち、半数近くを工事関係者が占めています。
ただ、最近はその客層にも変化が出てきました。
岩下支配人「海外や県外のビジネスマンの方がかなり増えてきたのかなと、TSMCを訪問されるという方は非常に多いですね」
特に平日は台湾からのビジネス利用の客が多く、TSMCまでのタクシーを希望する客もいるということです。
TSMC進出を巡る地元の目まぐるしい変化は、まだまだ続きそうです。