妻の「裏切り不倫」を疑ったせいで、すべてを失った年収2000万医師の悲劇

妻の「裏切り不倫」を疑ったせいで、すべてを失った年収2000万医師の悲劇

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2021/04/08
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賃貸不動産と会社を相続

親から財産を相続できる人は幸せだ、それも自宅以外の収益不動産を相続できるのならそんなラッキーなことはない――多くの人はそう思うでしょう。しかしなかには、大きな不動産を引き継いでしまったために幸せな家庭まで失う人もいます。今回紹介するのは、そんなお話です。

東京都下に住む勤務医の中田弘樹さん(現在56歳・仮名、以下同)が、父親から複数の賃貸不動産とその管理会社を相続したのは今から10年前のことでした。

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〔PHOTO〕iStock

母親はさらに5年前に亡くなっていましたし、中田さんは一人っ子。このため相続人は、中田さんご本人だけでした。

父親の死後、不動産管理をだれが引き継ぐのかについて、親戚が集まり会議が開かれました。中田さんはこう振り返ります。

「選択肢はいくつかありました。私が医者を辞めて家業をつぐか、父が亡くなる前から家業の土地の一部を共有で持っていた叔母に継いでもらおうかとか。でも、私も医者として年収2000万円ほど稼いでいましたし、医業の傍ら不動産業を継ぐのはどうも自信がない。叔母も叔母で『私も60代だし勘弁して』と。そこで、私の妻の彩香なら専業主婦だし時間もあるだろうということになったんです」(中田さん)

彩香さんは当時、30代半ば。明るく朗らかな1児の母で、周囲も認める美人です。しかも頭の回転が速い、まさに才色兼備。周囲の親族はこのご夫婦を「光と影」と呼んでいたとかいないとか…。

当時、彩花さんは長男の子育てのまっ最中。しかも2人目の子供を身ごもっており、つわりもあって彼女も決して時間に余裕があるわけではありません。中田さんそのことは充分理解していました。それでも彼女に任せることにしたのは、理由がありました。

父親は所有する土地にアパートを何棟も建てていました。生活も派手でしたから、てっきり経営は健全なものと思っていたのですが、建物の建設費などに何億円もの借金が残っていました。それをきちんと返済できるほど利益を出せるかどうか。中田さんはその自信がなかったのです。

結局は親戚たちが彼女を推していることもあって、父親の代から雇っていた数名の従業員と一緒に妻の彩香さんに任せるのが一番と考えたのです。

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〔PHOTO〕iStock

始まった嫉妬

親戚中から白羽の矢が立てられるだけあって、彩香さんは、徐々に事業を成長させました。基本は都内で不動産賃貸業を営んでいましたが、日々の不動産の管理はもちろん、空いた住戸のリノベーション、客付け、苦情対応まで、彼女なりの工夫と努力でこなしていきました。

保有していた物件の中には築40年以上の古い物件もありましたが、女性の視点を生かして小ぎれいにリフォームして、周囲の物件との差別化を進めていったりもしました。

その甲斐もあって、空室は埋まり入居率が7割を切っていたものが、98%程度まで回復。しかも、主婦のコスト意識を生かしてリフォームには無駄なお金を使わないなど、抑えるところはきちんと抑えた結果、借金は彼女が引き継いでからの10年間でほぼ半分にまで減ったのです。

しかしここで問題が起きます。

不動産業の業績が良くなるに従い、従業員が中田さんを飛び越えて、すべて彩香さんに相談するようになったことに、中田さんが嫉妬を感じるようになったのです。

「そりゃあ妻が仕切っているのは事実です。しかし所有者はあくまで私。それなのになにかあるとすべて妻に相談して、私は完全に蚊帳の外。みんな妻に洗脳されているんじゃないかと思いました」(中田さん)

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〔PHOTO〕iStock

洗脳とはさすがに考えすぎでは、と思うでしょうが、彼がそう感じるのにも理由がありました。実は少し前、叔母から妻についてある噂を聞かされていたのです。なんと、彩香さんが会社のお金を使って男達とお酒を飲み歩いているとか、経費を個人的な買い物に使っているといった内容です。

彩香さんには仕事に見合う充分な給料を払っているつもりでした。まして、自分が医者として人の命を救うために日々頑張っている間に妻が別の男と会っているはずがない。当初は中田さんも叔母の言葉を受け流していたのですが、社員たちにないがしろにされるようになり、それは事実かもしれないと思うようになっていったのです…。

【後編】「「妻が財産を使い込んでいる…?」疑心暗鬼になった医師が受けた「しっぺ返し」」に続く

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