タレントの中居正広(50)が18日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「中居正広 ON&ON AIR」(土曜後11・00)に出演。2017年の前回大会に続いて「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務める第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の取材舞台裏を明かした。

中居正広
栗山英樹監督(61)率いる侍ジャパンは1次ラウンドB組を4戦全勝で飾って首位通過。負けたら終わりの一発勝負となった16日の準々決勝でもイタリアを9―3で破り、5大会連続のベスト4入りを決めた。これまでの日本開催から米国開催となる日本時間21日の準決勝ではメキシコと対戦、勝てば同22日の決勝に進む。
「つじつまが合わなくてごめんね」として、この日の番組は1次ラウンド終了後ながら準々決勝(16日)よりは前に収録されたものだと明かした中居。リスナーから届いたWBC観戦に関するハガキを楽しそうに読んだあとで「“中居は何が何でもやりたがってたWBC”みたいなね。ふっふっふっふ…。なんなんだよ、それ」と一部報道に少し悲しさをにじませつつ苦笑いすると「この番組ってあれですよね?野球が好きな人はほとんど聞いてないですもんね。中居ヅラだけですよね?」とリスナーは中居のファン(通称・中居ヅラ)だけかと番組スタッフにまずは確認した。
そして、「大変なんですよ、こういうお仕事は…なんていうと、いやいや、お前の大変より選手のほうが大変だろ!とかさ。お前の都合なんてどうだっていいんだよ!みたいなこと(言われる)じゃないですか、テレビで話したら。(だから)中居ヅラにしか話さないですけど。大変なんですよ」とWBC取材の舞台裏について話し始めた。
まずは「時間のサイクルが大変」だそうで、深夜12時半ごろに帰宅してから夕飯を取っていること、メニューは冷凍のラーメンかチャーハンであること、それでも体に気を使ってチャーハンは皿ではなく茶わん1杯にしていること、睡眠不足解消のため昼寝したいができない日もあって「しっちゃかめっちゃか」な日々であることを明かした。
そして、「凄いのは野球選手。みんな楽しんで見てる。それとは全然別の話」と前置きしたうえで「“中居ルール”ね」と事前取材する際には自分で決めていることがあると明かした。まずは“中居さんが話を聞きたいと言っている”と事前に選手へ伝えると有名タレントである中居に気を使って本当は断りたくても断れない選手がいることも危惧して“ちょっと今いいですか?”という選手への声がけはスタッフに頼んでいること、選手から“いいですよ”とOKが出てから取材者は中居であると伝えてもらうことを明かし「とにかく圧をかけないようにしている。気を使わせたくないんだね。変な神経を回させたくないっていうか」と選手への配慮をにじませた。
「最低限のマナーは守りながら。調子に乗らない。話してくれるからってガツガツいかない」とも語った中居。取材時間は1分程度しかないため本当はもっと聞きたいことも我慢して要点を絞って質問していること、「ボイスレコーダーがあるとやっぱりちょっと構える」という自分が取材された側の経験から録音やメモに頼らず選手ときちんと会話することにこだわっていること、コメントを忘れないよう取材後すぐに自分でメモしていること、あとで時間をかけて清書することなどを明かした。
清書した内容は「攻撃してる用」「守ってる用」「両方用(監督など)」と3冊のバインダーに分けてまとめているそうで、それを帰宅してからやっているという。「文才がないのか…。ニュアンスをね、選手の言いたいことをちゃんと伝える…。前後を同じワードが重ならないようにしなければいけない…。なんか難しいんだよ…。そこらへん、僕、頭よくないから…。これ、みんな(記者)どうしてんのかなと思ったりする。なかなか孤独なんですよね…」と話す場面もあった。
試合を生中継するTBS、テレビ朝日と局をまたいでリポート役を務めている中居。大谷やヌートバーといった“話題の中心”だけでなく水原通訳に事前取材したチーム内の様子も伝えるなど愛情深いリポートを続けており、準決勝以降も米国入りして熱戦の様子を伝えることになっている。