A320、33年で1万機納入到達 受注は1.5万機超

A320、33年で1万機納入到達 受注は1.5万機超

  • Aviation Wire
  • 更新日:2021/09/15

エアバスの単通路機A320ファミリーは、累計納入数が8月に1万機に到達した。月内に33機引き渡したことによるもので、納入開始から33年5カ月での達成となった。

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累計納入数が1万機に到達したA320ファミリー=11年11月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

—記事の概要—
・8月に達成。節目の機体は非公表
・新型エンジン機に進化

8月に達成。節目の機体は非公表

従来型のA320ceoや後継機のA320neoなど、7機種で構成するA320ファミリーは、7月末時点で累計9971機を納入。8月はA320neoとA321neoを16機ずつ、A321ceoを1機の計33機を引き渡し、累計の納入数が1万4機となった。エアバスは、1万機目の機体と航空会社は非公表としている。

A320ファミリーで製造番号(MSN)が1万機目を示す「MSN10000」の機体は、2020年10月にレバノンのミドル・イースト航空(MEA/ME)へ引き渡したA321neo(登録記号T7-ME3)だった。エアバスによると、MSNは試験部品など製造された機体以外にも割り当てられることがあり、納入数との差異が生じるという。

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A320ファミリーの製造番号が1万機目となったミドル・イースト航空のA321neoA320=PHOTO: P. Masclet, master films/Airbus

新型エンジン機に進化

A320ファミリーは、最も小さいA318から最も大きいA321まで4機種で構成。標準型となるA320は1987年2月22日に初飛行した。納入初号機(A320、F-GFKA)はエールフランス(AFR/AF)向けの機体で、1988年3月26日に引き渡した。

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88年3月26日にエールフランスへ引き渡したA320初号機(エアバス提供)

その後、燃費が向上した新型エンジンを搭載した後継機の「A320neo」の開発計画を2010年に発表。A320neoシリーズは標準型のA320neoに加え、最も小さいA319neoと最も大きいA321neoの3機種用意し、A321neoは航続距離の違いによりA321neoのほか、A321LRとA321XLRの計3機種に分類される。

エンジンが米プラット&ホイットニー製PW1100G-JMとCFMインターナショナル製LEAP-1Aの2種類から選べるようになったことで、機体名称に「ニュー・エンジン・オプション(New Engine Option)」を意味する「neo」が付くようになった。neoの登場により、それまでのA320の名称はA320ceo(Current Engine Option:従来型)に変更となった。

PWエンジンを搭載したA320neoは、2014年9月25日に初飛行。納入初号機(A320neo、D-AINA)はルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)向けの機体で、2016年1月20日に引き渡した。

今年8月末時点での受注は合計1万5690機。このうちA320ceoなど従来型4機種は8127機、A320neoなど後継3機種は7563機を受注している。納入した1万4機のうち、ceoは8095機、neoは1909機。受注残はceoが32機、neoが5654機となっている。

A320ファミリーの現在の生産レートは月産40機。今年10-12月期(第4四半期)までに月産45機に引き上げる。増産後のレートを維持した場合、現在の受注残を完納するまでに10年以上かかる計算だ。

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ルフトハンザ ドイツ航空へ引き渡したA320neo初号機=16年1月22日 PHOTO: Oliver Roesler/oro-photography

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パリ航空ショーで飛行展示を披露するエアバスのA321neo=17年6月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

Yusuke KOHASE

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