ブランドを知ったかぶりしてるけど、シャンパンの違いって何?いまさら聞けないシャンパンの基礎知識

ブランドを知ったかぶりしてるけど、シャンパンの違いって何?いまさら聞けないシャンパンの基礎知識

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  • 更新日:2018/11/14

年末ムードが高まってくれば、何かと人と会う機会が増えるもの。そんな高揚感に華を添えてくれるのが、シャンパンだ。

シャンパンを手にすればおのずと気分は高まるけれど、その種類は有名どころだけでもたくさんある。

この年末に恥をかかないために、ワインジャーナリスト・柳忠之氏から“シャンパン”について教えてもらうことにした!

Q.艶っぽくて魅力的なシャンパンたち。でも各メゾンについてはまだまだ知識不足。シャンパンの違いって一体何ですか?

――う〜ん、どっちにしようかな?

柳「おや、クラリン(編集担当の嵩倉)。何を迷ってるの?」

――柳さん、いいところに。今晩の女子会に持っていくシャンパン、テタンジェとボランジェのどちらがいいか悩んでて。似たような名前だし、どっち選んでも同じかしら。

柳「チッ、チッ、チッ。それは違うよ、クラリン。シャンパンの造り手、すなわちメゾンはそれぞれ固有のスタイルをもっている。セラーマスターは、そのスタイルを忠実に守るべくブドウを吟味し、巧妙なブレンドを駆使してシャンパン造りに取り組んでいるんだ。

ちなみに今日の女子会には、どんな人が集まるの?」

シャルドネ種が多めは、エレガント系シャンパン

――平安かるた同好会のメンバーです。

柳「だとしたら、楚々としたイメージの女性が多いよね。僕ならテタンジェにするな。テタンジェは自らシャルドネ・ハウスと名乗るくらい白ブドウのシャルドネを重視した、凛とした佇まいのエレガントなシャンパンだからね。」

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――シャルドネはエレガントさの象徴なんですね。ほかにどのようなブランドがエレガント系なんですか?

柳「ことデリケートさとエレガントさにかけては、ペリエ・ジュエの右に出るメゾンはないな。ベル・エポックは、アール・ヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレがボトルに描いたアネモネの花のイメージそのまんま。

ローラン・ペリエもエレガント系だけど、ここは他のメゾンとひと味違った試みをすることでも有名。瓶詰め前に糖分を一切加えない「ウルトラブリュット」とか、3つの優良年をブレンドしたフラッグシップの「グラン・シエクル」とかね。

そうそう、ロゼも他社とは違って、白ワインに赤ワインを混ぜるのではなく、果汁に黒ブドウの果皮を短時間漬け込む。赤い果実の香りが豊かなロゼシャンパンを造っているんだ。」

――ほぉ〜。では先ほどのボランジェは?

知っていたら、港区おじさんをも驚かせるネタがあった!

柳「ボランジェはテタンジェとは真逆のパワフル系。メゾンのお膝元がピノ・ノワールの名産地として名高いアイ村だし、ワインの醸造に木樽も使ったりして、ボディのしっかりしたシャンパンを造ってるよ。

だから、テコンドウ部みたいな体育会系の女子やお酒好きにこそふさわしい。」

――モエ・エ・シャンドンはどちら?

柳「モエ・エ・シャンドンはどっちにも属さない中道派。シャンパンが黒ブドウのピノ・ノワールとムニエ、それに白ブドウのシャルドネをブレンドして造られることは、クラリンも知ってるよね。

このメゾンでは、これら3品種をほぼ等分にブレンドすることによって、バランスの優れたシャンパンに仕上げているんだ。親しみやすく寛容な味わいの「モエアンペリアル」は、まさにエバーグリーンな存在といえるね。」

――たしかにいつでもどこでも安心のブランドですね。

荘厳華麗なクリュッグはエディション番号を覚えよ

柳「うん、そのとおり。フランスのワイン産地でも最北に位置するシャンパーニュ地方は、年ごとのブドウの出来にバラツキが大きい。

だから、単一収穫年ではなく、複数の年のワインをブレンドして品質を一定に保つと同時に、メゾンのキャラクターを打ち出すノンヴィンテージを造るわけ。ところでクラリンはクリュッグって知ってる?」

――もちろん。自分では買えないので、いつも港区オジサンのご相伴にあずかるだけですけど(笑)。

柳「そのクリュッグのフラッグシップがヴィンテージ表記のない「グランド・キュヴェ」だ。

収穫年による、ブドウの出来のバラツキを補正する消極的な意味のブレンドではなく、最高の品質のシャンパンを造るというポジティヴな発想から、いろいろな年、いろいろな村のワインをブレンドしているんだ。

ブレンドされる原酒の数は200を超えることもあり、交響曲のように荘厳華麗なシャンパンが出来上がる。」

――この166という番号は?

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柳「よくぞ聞いてくれました。これはエディション番号といって、創業者のヨーゼフ・クリュッグが最初に創り上げたグランド・キュヴェを、その後再現し続けた回数。最新が166だ。

今度港区おじさんに飲ませてもらう時には、「166だけ、まだ飲めていないの。是非とも飲みたいわ♡」って言ってみな。」

――えぇ! かっこいいけど、すっごく生意気な女にも見られそう……。

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たとえば、こんな1本 「クリュッグ グランド・キュヴェ エディション 166」

クリュッグは1843年、ランスに創立したメゾン。創業者ヨーゼフ・クリュッグの教えに倣い、天候に左右されることなく、毎年最高を目指したシャンパンがグランド・キュヴェだ。エディション番号は、創業者の夢を再現した回数である。

¥29,000(税抜)/MHD モエ ヘネシーディアジオ株式会社 TEL:03-5217-9736

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教えてくれたのは、柳 忠之さん

■プロフィール
世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、ワインの達人が親身になって答える。

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