【ダイハツ ムーヴキャンバス 試乗】見た目以上にしっかり走る ムーヴ ゆずりのフットワーク...青山尚暉

【ダイハツ ムーヴキャンバス 試乗】見た目以上にしっかり走る ムーヴ ゆずりのフットワーク...青山尚暉

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  • 更新日:2016/10/18
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ダイハツ『ムーヴキャンバス』はデザインや女性が嬉しい実用装備満載の”CAN=できるミニバス”がコンセプトの軽自動車である。

エクステリアは往年のVWバス タイプ2 T1をイメージしたことに間違いないが、『タント』と『ムーヴ』の中間の全高のボディーに両側スライドドアを備えた、あるようでなかったセミハイトユーティリティモデル。こうしたデザイン+実用性で選べる軽自動車を待ち望んでいた人は、老若男女を問わずけっこういるんじゃないかと思う。

もっとも20代後半から30代前半の女性がターゲット、街乗りベストなパフォーマンス…というアナウンスを聞くと、NAエンジンのみの設定ということもあって、走りは二の次、三の次ぎ…と想像してしまうのはボクだけじゃないはず。

しかし、実際に走らせてみると、意外なほどしっかり走る。それもそのはず。全高、重心はタントよりずっと低く、足回りは軽自動車の中でもピカイチの最新のムーヴから移植したものだからだ。

運転席に着座すると、シートのたっぷりとしたサイズ(特に座面長)、すっきりとした横基調のインパネデザインによるパノラミックな視界から、誰もがデザイン性だけでなく、居心地の良さ、運転のしやすさを実感するに違いない。内外装のデザイン性からすれば、ナビはサイズが小さく見映えも普通なのはちょっと残念な部分。タブレット的なデザイン、機能があったら良かった。

エンジンを始動し、アクセルをそっと踏めば、スッと滑らかに静かに走り出す。エンジンは2000回転後半からトルクが立ち上がり、日常域の走りやすさ、柔軟性はなるほど文句なしである。

乗り心地は快適感としっかり感をちょうど良くバランスさせたタッチ。段差を超えても安っぽいショック、音、振動はほぼなし。ムーヴ同様、改めて最近の軽自動車の乗り味の質の高さを実感させてくれるのだ。タイヤの空気圧を燃費、転がり抵抗最優先としないで無闇に高めず、まっとうな240kpaとしていることもきっと効いているはずだ。

タントよりずっと正確で応答性のいいパワステは、しかし低中速域では女性の細腕にやさしい軽さ。これじゃカーブでどうなることやら…なんて思っているうちに首都高速へ。NAエンジンは街乗りに必要十分なパワー、トルクでしかなく、高速道路(主に合流、追い越しシーン)での加速力はかなり穏やか。

が、スピードに乗れば速くはないが実用上、不満もないレベルのクルーズが味わえる。しかしムーヴキャンバスを走らせてもっとも感心したのは、何より首都高速走行を含むカーブやレーンチェンジでの安定感の高さだった。

80km/hも出せば、パワステは重さを感じさせないまま引き締まり、けっこうなペースでカーブに進入してもロールは想定外に軽微。いかにも「安定していますよ」という安心感に満ちたフットワークの良さがクルマから伝わってくるから怖くない。

しかも、限られたパワーを振り絞り、エンジンを5000回転あたりまて回しても不快な振動・ノイズはほぼ押さえられ騒々しくないから、万一先を急ぐような走りをしても気分爽快、疲れにくい。つまり、見た目のキャラよりずっとしっかり、爽やかに走ってくれるのが、ダイハツ ムーヴキャンバスなのである。これでブレーキの初期応答性がより確実になればなお良しだ。

自宅にこんなクルマがあったら毎日の生活がよりオシャレで華やかになり、それほど運転に慣れていないドライバーでも、クルマを運転し出掛ける機会がきっと増えるに違いない。後席は足元が驚くほど広く、シートのかけ心地もいいから、前後席を使った家族やお友達を誘ってのドライブにも適している。

そうそう、ムーヴキャンバスを手に入れるなら、TV CFにも出てくるストライプカラーに限る。都会にはもちろん、海山にもぴったりだ。一方、モノトーンボディーだと別物のように地味でフツーの軽自動車!? になる。そもそも担当デザイナーとお話した限りでは、ストライプカラー前提のデザイン、クルマと言っても過言ではない。モノトーンは営業さんから「一応、フツーのもないと困ります」と突っ込まれたからあるようなもの…?

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
ペットフレンドリー度:★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージングデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との快適・安心自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行っている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ムック本「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)好評発売中。

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