ビギナーにもベテランにもおすすめしたいシトロエンのコンパクトカー『C3』

ビギナーにもベテランにもおすすめしたいシトロエンのコンパクトカー『C3』

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/12

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

先日、フルモデルチェンジした新型シトロエン『C3』に試乗した。『C3』で感心させられるのは、クラストップの運転支援デバイスを備えていること。アクティブセイフティブレーキ、レーンデパーチャーアラート(警告)、ブラインドスポットモニター、ふらつきを検知すると、ドライバーに休憩を促すドライバーテンションアラートなどが装備されている。こうした運転支援装備は、こういったコンパクトなクルマにこそいち早く必要となるものだから、シトロエンの見識を評価したい。

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■機械として優れているか? ★★★(★5つが最高点)

1.2Lのエンジンと6速ATの組み合わせによる加速も申し分ない。ただ、残念なのは低速域での乗り心地に落ち着きがないことだ。舗装のつなぎ目や段差などを乗り越える時に、タイヤが盛大に上下動する様子がそのまま伝わってきて騒々しい。昔のシトロエン『AX』や『GS』のような、小さくてもしっとりとした乗り心地を期待すると肩透かしを喰らう。

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ある程度スピードを上げるとそれらは収まってくるが、そうすると今度は風切り音が気になってくる。自分のすぐ横の窓ガラスとボディの接合部分あたりから雑音が聞こえ始めてきて落ち着かない。

■商品として魅力的か? ★★★★★(★5つが最高点)

機械としては改良が望まれる点がいくつかあるが、それらを差し引いても『C3』は魅力にあふれている。まず、7色用意されたボディーカラーが『C3』のカタチによく似合っている。黒を除けばいずれもはっきりとした明るい色なのもコンパクトカーらしくていい。淡い紫というか藤色の「サーブル」や薄緑色の「アーモンドグリーン」などの中間色も個性的で好ましい。

コンパクトなクルマなのだから、大きなクルマと同じようなモノトーンやメタリックの強過ぎる色で気取ったって始まらない。小さなクルマは元気良く、ハッキリした色だと、見ているこっちも清々しくなってくる。小さなクルマほどボディカラーの果たす役割は大きくなってくるから、色は大切だ。担当者のセンスがモノを言う。

軽度の接触からボディを傷から守るという、ドア下部のエアバンプも面白いアイデアだし、デザイン的なアクセントにもなっている。コンパクトカーはリソースが限られているので、漫然と何も考えずに造っていたら、変わり映えのしないクルマしか生まれてこない。

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「でも、何か工夫することによって魅力をアピールできるのではないか? 何か新しいことをしないとダメだ! カネは掛けられないけど、アタマを使え! 考えろ!考えろ!」

おそらく、『C3』の開発陣にはそうした意識を強く抱いてこのクルマをまとめ上げていったのではないだろうか? その意識は車内にも強く及んでいる。エアバンプを反復させたような凹凸を施したデザインのドアパネルや赤いアクセントなどは珍しくないけれども、ドアハンドルをクラシックなスーツケースのそれに見立てて仕上げたアイデアには舌を巻いてしまった。

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唐突な感じがしないでもないが、「旅をモチーフとしています。ドライバーを心踊るツーリングへと誘うでしょう」と畳み掛けられてしまっては、こちらもソノ気になってしまう。『C3』は「人と荷物を載せて、走って、曲がって、止まる」という、これまでクルマに求められて来た機械的な価値以上のものを提供しようとしている。

その最大のものが、「シトロエン・コネクテッドカム」だ。以前にこの連載でも取り上げたが、ドライブレコーダーを応用して、運転中にドライバーがフロントウインドウから見える景色を画像や動画に撮影することができるのだ。もちろん、万が一のトラブルや事故の際にも、自動的に衝撃の前30秒と後60秒の動画を記録する。

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撮った画像や動画はその場でスマートフォンやタブレット端末に転送でき、保存も可能だ。実際に行ってみたところ、簡単にキレイな画像と動画を撮影することができた。欲を言えば、画角などが調整できたらうれしいけれども、言い出したらキリがない。

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位置情報として、画像や動画には住所が添記されるから記録用として便利に使える。初めて訪れる土地を走っていて、思わぬ絶景や気になるスポットを簡単に撮影できるので、旅の思い出になるし、再訪に役立つ。

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ドライブレコーダーを流用すればいいわけだから、そんなに難しいものではない。どうして、今まで他のメーカーは出さなかったのだろうか?“インスタ映え”という言葉が市民権を得ているように、クルマをどう使えばイマ流に楽しむことができるのか?

それを真剣に考えたシトロエンと、考えなかったメーカーの差が現れているのだろう。クルマに限った話ではないけれども、現代では、単に製品を造っただけではユーザー、特に若い人々からの支持は得られない。“その製品を、このように使うと生活が広がります。暮らしに彩りが加えられます”という具体的な提案が伴っていなければ、いくらスペックが優れていても支持は集められない。

そのことをランボルギーニのイベントをリポートした過去の記事でも書いたけれども、超高級車の世界だけの話ではなく、台数をたくさん売るコンパクトカーでも事情は変わらない。『C3』の魅力は、それを明確に物語っていた。運転ビギナーにも、ベテランにも勧めたくなる一台だ。

■関連情報
https://dime.jp/genre/420099/
https://dime.jp/genre/418936/

文/金子浩久

モータリングライター。1961年東京生まれ。新車試乗にモーターショー、クルマ紀行にと地球狭しと駆け巡っている。取材モットーは“説明よりも解釈を”。最新刊に『ユーラシア横断1万5000キロ』。

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