ヴァルディの最高の相棒はやはり岡崎! FW陣の組み合わせに苦慮するレスター

  • J SPORTS
  • 更新日:2017/09/17

今季イングランド・プレミアリーグ開幕・アーセナル戦の3-4の苦杯に始まり、ブライトンに2-0、マンチェスター・ユナイテッドに1-4、チェルシーに1-2と開幕4戦を1勝3敗と苦しい出足を余儀なくされたレスター。

ただ、カードを見ても分かる通り、序盤からビッグ6との対戦が続いたことから、苦境もある程度はやむを得ない部分があった。彼らにとって本当の勝負はここから。今後に弾みをつける意味でも、9月16日の第5節・ハダーズフィールド・タウン戦は勝ち点3のほしい一戦だった。

前節・チェルシー戦は代表戦の疲労を考慮して、岡崎慎司をベンチから外したクレイグ・シェークスピア監督。今回はスタメン復帰させると思いきや、ジェイミー・ヴァルディと前線でコンビを組んだのは新戦力のケレチ・イヘアナチョだった。チェルシー戦はイスラム・スリマニ、今回はイヘアナチョと指揮官はFWの組み合わせを頻繁に変え、バリエーションを増やそうとしている様子だ。

その思惑通りに運べばよかったが、イヘアナチョは守備面での貢献度が低く、ヴァルディとの距離感も遠かったため、なかなか攻撃チャンスに絡めない。昨季まで在籍したマンチェスター・シティ時代には2シーズンで合計12得点をたたき出している彼だが、その迫力は影を潜めた。

前半はチャンスらしいチャンスがない0-0で折り返した後半、レスターは後半立ち上がり早々に失点してしまう。相手エースFWローレン・デポワトレの豪快な一撃に守護神、カスパー・シュマイケルも反応しきれず、1点を献上してしまったのだ。

しかし、レスターもタテへの意識の鋭さだけは持ち合わせていて、失点からわずか4分後にアンディー・キングがペナルティエリア内で倒されPKをゲット。これをエース・ヴァルディが力強く決めきり、何とか1-1に追いつくことに成功した。

背番号20をつける男・岡崎が満を持してピッチに立ったのは後半24分。イヘアナチョと交代して前線に陣取ったのだ。彼にはイヘアナチョにはない前線からの鋭いチェイシング、相手を追い込む走りがある。それを出場するや否や見せつけ、瞬く間にチーム全体にスイッチを入れた。

ハダースフィールドのパス出しの起点になっていたオーストラリア代表のアーロン・モーイも岡崎のプレスを嫌がり、途中から一列高い位置でプレーするようになったほど。リヴァプールのユルゲン・クロップと師弟関係にあるデイヴィッド・ワグナー監督をも悩ませたベテランFWの高度な守備力だった。

攻撃面でも右に開いてボールを受け、折り返したところにリヤド・マフレズが飛び込んできて強烈な左足シュートを放った後半25分のチャンスに象徴される通り、敵のいないスペースを見つけてそこを突き、相手のライン全体を下げさせ、穴を作って、味方に決定機を演出するという仕事をいきなり見せた。さらには低い位置まで下がってボールを受けるため、攻めの連動性が高まるというメリットも示した。

今季新加入のイヘアナチョはまだヴァルディやマフレズの特徴を理解しきれていないため、どう動いたら分からない部分があるのだろうが、2年前のリーグ制覇時からずっとともに戦ってきた岡崎には蓄積してきた連携と感覚がある。

それはやはりチームにとって非常に大きい。この日は直接ゴールに絡むシーンは訪れなかったものの、この男の存在感と必要性を再認識させるには十分だった。現状ではやはり岡崎がヴァルディのベストパートナーであることは間違いない。

シェークスピア監督は終盤、ヴァルディを下げ、イスラム・スリマニと岡崎のコンビもテストした。ヴァルディ頼みの攻撃陣から脱し、さまざまな戦い方ができるチームになるために、こういった采配も必要なのだろう。

しかしながら、昨季プレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)を戦おうとしたクラウディオ・ラニエリ監督も岡崎を外してスリマニやレオナルド・ウジョア、アーメド・ムサらを抜擢し、新たなコンビを作ろうとして失敗した経緯がある。

そのトライを間近で見ていたシェークスピア監督はいかにして攻撃陣のバリエーションを広げていくのか。そこは当面のレスターの重要な課題と言っていいだろう。

ダニー・ドリンクウォーターが抜け、ビセンテ・イボラが加わった中盤の再構築も含め、指揮官がやらなければならない仕事は多い。現時点では降格圏スレスレに位置する彼らが順位を上げていくためにも、最善のバランスを見出すことに徹していくべきだ。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

海外サッカーカテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
メッシが試合中に「今何歳?」「レンタル?」 無得点に抑えた俊英DFが明かす会話とは
ネイマール欠場のPSG、今季初の無得点で公式戦の連勝記録「7」でストップ
気になるのは「やっぱりエスパルス」...順天堂大DF村松航太、プロ入り目指しボランチ挑戦も
メッシ、マークについた若手DFの健闘称える。「マンCから来たの? 何歳?」
岡崎慎司がまた決めた! リバプールを相手に身体を張った気迫の一撃!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加