羽生結弦のメンタルメソッド「DoingとBeingの両方を深く追求する」

羽生結弦のメンタルメソッド「DoingとBeingの両方を深く追求する」

  • @DIME
  • 更新日:2018/02/14

羽生結弦のメンタルメソッドは、ビジネスシーンでも応用可能だ。トップアスリートたちのサポートや、ジュニア世代の選手や企業人の人材育成などにも携わる2人の専門家が解説。

「Doing(仕事のやり方)とBeing(自分という人間の在り方)の
両方を深く追求している」

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コーチのブライアン・オーサーは、選手の感性や理論を柔軟に認め、関係の質を高めた。

◎Doingだけを振り返るのは多くの人が実践していること

羽生選手は、体験から学ぶ力がとても高いと思います。体験したことをしっかりと振り返って、学びを抽出し、次の体験に適用する。そのサイクルを非常にうまく回しているのではないでしょうか。

その能力がはっきり表われるのが、インタビューです。メディア対応を、あたかもメンタルコーチとのセッションのように活用して、質問に答えながら自分の考えを整理するのが上手ですね。

そして羽生選手は、Doing(やり方)とBeing(在り方)の両方を深く追求することで成長し続けていると感じます。Doingとは、いわゆるスキルのこと。それはすべての選手が意識して積み上げています。一方、Beingとは「ひとりの人間として自分はどうありたいか」という部分。言うまでもなく、フィギュアスケートはただスキルを競うだけでなく、全身で内面を表現するスポーツですから、Beingを追求している羽生選手だからこそ、多くの人の心を動かす演技ができるのだと思います。

ビジネス界でも、多くの人はDoingだけを振り返ります。「段取りの手際が悪かったかな」とか「時間の管理が甘かったかな」とか。しかしBeingもしっかり振り返れている人は少ない気がします。例えば「このプロジェクトに関わる姿勢が良くなかったかな」「相手に対して上から目線だったんじゃないかな」など。そういう、人としての在り方についての体験学習が蓄積されると、自己理解が深まり、人間性が磨かれ、周りからの信頼も増していきます。ただし、Beingを追求しようとしても「他人からどう見られたら得か」と打算的に考えてばかりいては、真の成長は得られません。あくまでも、純粋に自分がどうありたいかを自分に問い続けることが大切だと私は考えています。

◎羽生選手のBeingは常に「純度100%」

羽生選手はメディアの前など公の場で、混じりっけのない自分、言うなれば「100%の羽生結弦」をさらけ出します。「よく見られたい」ではなく「ありのままの自分でいる」。そのような発言と思考や感情が一致している「純度100%」の在り方が、周りから好かれ、大舞台で圧倒的なパフォーマンスを出せている要因だと考えています。

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メンタルコーチ/ファシリテーター

小田桐翔大さん

FLYHIGH代表取締役。筑波大学体育専門学群卒。ソチ五輪リュージュ日本代表・金山英勢選手やラート日本代表チームのメンタルコーチを務め、ファシリテーターとして数多くの企業のチームビルディング研修を担当。

■オーサーコーチが選手と築く「関係の質」

組織の成功循環モデル(ダニエル・キムMIT教授が提唱)において、成果を上げるにはまず「関係の質」を高めることが大事だとされる。

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■プロが教える「体験から学ぶ仕組み」

小田桐さんが企業研修などで活用する「体験学習サイクル」。やみくもに体験を重ねるのでなく、都度振り返り、学びを一般化して適用する。

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小田桐さんはリュージュ・金山選手のメンタルコーチとして、ソチ五輪にも帯同した。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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