日本人は親孝行話が大好き? 江戸に伝わる孝行娘ストーリー

日本人は親孝行話が大好き? 江戸に伝わる孝行娘ストーリー

  • TOKYO FM
  • 更新日:2016/12/01

「親孝行、したいときには親はなし」なんて言葉があります。愛情や優しさをあからさまに出すのが苦手な日本人。優しい言葉をかける前に、親がいなくなってしまうということも多かったのかもしれません。それでも日本人にとって親孝行は何よりの美徳。江戸時代の人々も、孝行話にはめっぽう弱く、感動話に涙していたようです。

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日本人は親孝行話が大好き? 江戸に伝わる孝行娘ストーリー

日本語には「親孝行」という言葉があります。

多くの人が、「しなければいけない」「いつかはしよう」とと思っている親孝行。

昔から、日本では孝行をする子どもの話は美談として語り継がれました。

江戸時代の有名な孝行娘に「とら」という女性がいます。

愛知県の岡崎県出身で、大変貧しい一家に生まれたそうです。

とらは病弱な父母と3人で薪を売って暮らしていましたが、あるとき父親が重い病気にかかってしまいます。

父が倒れてからというもの、とらは一生懸命働き、三里半もある城下町まで重い薪を背中にしょって売りに出かけました。

そして、そこからさらに遠い場所まで父の薬を買いに向かったのです。

とらは、右足に下駄、左足に草履をはいて出かけました。

父が雨が降るから下駄を履きなさいと言い、母が晴れているので草履で行きなさいと言ったから、それぞれ履いて出かけた、というのです。

親孝行な少女の噂は町にも広がり、やがてお殿様に知られるように。

感心し、米と麦を賜ったと言われています。

さて、とらだけでなくこうした親孝行な少女の物語は語り継がれ、見習うべき姿として伝承されてきました。

親孝行は大事なこと、そして感動を呼ぶもの。

そんな人々の思いを利用したのか、江戸の町にはとんでもない商売がありました。

名前はそのまま「親孝行」。

親を背負って「親孝行でござい~」と歩き、同情をかって銭をもらう驚きの商売。

しかも、実際の親ではなく関係のない人を背負っていることも。

それどころか、よくよく見てみたらハリボテの人形を胸に吊り、息子が父親を背負っているように見せかけている人もいたよう。

もはや大道芸に近いものかもしれませんが、商魂たくましい江戸っ子たちには呆れてしまいます。

日本人に根付く親孝行という概念。

ハリボテじゃなく、心から行いたいものですね。

文/岡本清香

TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「日本人は、親孝行が大好き?」として、12月30日に放送しました。

<番組概要>

番組名:「シンクロのシティ」

放送日時 :毎週月~木曜15:00~16:50

パーソナリティ:堀内貴之、MIO

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

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