【ドラフト2017】西武 菊池雄星の「後継者」として狙いたい“あの左腕”

【ドラフト2017】西武 菊池雄星の「後継者」として狙いたい“あの左腕”

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  • 更新日:2017/10/23
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西武・辻監督は誰を1位指名するのだろうか (c)朝日新聞社

今月26日にいよいよプロ野球新人選択会議(ドラフト)が開催される。今年は早稲田実業の清宮幸太郎や広陵の中村奨成をはじめ、高校生の逸材が光る。各球団はどのような思惑でドラフト会議に臨むのか、探ってみよう。今回は今季パ・リーグで2位になった埼玉西武ライオンズだ。

*  *  *

4年ぶりにBクラスを脱出した西武は常勝軍団になっていくための下地を作っていきたい。現有戦力でも戦える力はついてきたが、FA戦略では後手に回るため、新陳代謝を念頭に置いたチーム作りは毎年の課題だ。チーム全体の選手層に厚みを加えること、世代交代が潤滑に進むように図っていくことが今年のドラフトでの狙いだ。

そのなかで、今年の補強ポイントとして考えていかなければならないのは即戦力投手だろう。できれば左腕、右腕ならクローザー候補を狙いたい。

西武投手陣の左腕の層の薄さは課題だ。エース菊池雄星のほかには、中継ぎの武隈祥太、野田昇吾くらいしか戦力になっていない。さらには、菊池が近いうちにメジャー挑戦することも考慮に入れなければいけない。左腕の充実においても、菊池の後釜を育成する意味においても、今から左腕のエース候補は確保しておきたい。それ以外にも、即戦力の右腕投手も補強ポイントになる。どちらを選択するか、他球団の動向や選手への相対評価によるだろう。

左腕なら、立命館大の東克樹が1番手に挙げたい選手だ。

超・即戦力なら田嶋大樹(JR東日本)も考えられるが、ここにきて東の安定感への評価が高まっている。この春には自身2度目のノーヒットノーランを達成。下半身主導のピッチングスタイルはコントロールにブレがなく、最速152キロのストレートと多彩な変化球のコンビネーションは抜群だ。

心配されるのは、立命館大出身の投手には登板過多の傾向があることくらいか。プロに入ってからパフォーマンスが上がらない先輩たちの姿を見ていると、調査は必要だろう。その点では田嶋のほうがやや安全ではある。

同じ即戦力でも右腕を狙うなら、セットアッパー、クローザー候補を探りたい。牧田和久のFA移籍が囁かれ、増田達至、シュリッターの助けとなる投手が必要だ。大石達也や平井克典、中塚駿太はいるが、即戦力で厚みを加えたい。

単独1位を狙うなら、鈴木博志(ヤマハ)だ。150キロを超える重みのあるストレートと140キロ台のカットボール。社会人時代の多くをクローザーで過ごしてきているだけに、適性はあるだろう。後ろに一番信頼の置ける投手が入ることで、チームは大きく前進できるはずだ。中塚らの良い競争相手となってクローザー候補でブルペンを埋められるようになれば最高だ。

次に候補に挙がるのがスラッガータイプの右打者、あるいは高校生捕手になる。

もっとも該当するのは中村奨成(広陵)だ。西武の捕手は、FAの可能性がある炭谷銀仁朗のほか、森友哉と岡田雅利がしのぎを削っている。しかし、その下の世代は捕手が少ないため、森よりも下の世代で高校生捕手を獲得しておくことが必要とされる。右のスラッガーも同時にほしいという事情を考えれば、適任となるのは中村になる。

これまでにも書いてきているように、中村には野手適性もある。しっかりとスイングすることを指導し、スラッガータイプを多く育て上げることができている西武なら、彼を一流の打者に育てることができるはずだ。

右の強打者は今年のドラフトには多くない。岩見雅紀(慶応大)、増田珠(横浜)など限られているなかで1位に誰を持っていくのか。現状では即戦力左腕がベストではないだろうか。(文・氏原英明)

<西武が狙うべき選手の優先順位>

東克樹(立命館大)

鈴木博志(ヤマハ)

中村奨成(広陵)

●プロフィール

氏原英明

1977年、サンパウロ生まれ奈良育ち。地方新聞社勤務を経て、03年からフリーライター。夏の甲子園は03年から大会をすべて観戦取材するなど、アマチュア野球に精通。現在のプロ野球選手のアマチュア時代を知る強さを生かし、プロの現場でも成長ぶりを追いかける。一方、最近では個性がどう生かされているかをプロアマを問わず観戦の主眼に置いている。

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