行った気になる世界遺産 (77) ガラパゴス諸島に有名"ガラパゴ"の「ジョージ」を追って

行った気になる世界遺産 (77) ガラパゴス諸島に有名"ガラパゴ"の「ジョージ」を追って

  • マイナビニュース
  • 更新日:2017/11/13
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今回の舞台はガラパゴス諸島。遠く南米に浮かぶ島々ですが、現代の日本ではその名前は携帯電話を呼ぶのに使う方がお馴染みです。ここに生息し、絶滅してしまったゾウガメの名前からあだ名を付けられた大学生が、ガラパゴス諸島を訪れました。

○ロンサム、ロンサムの孤独を想う

「やぁ、僕の名前は東海林。東の海の林と書いて、ショージだ。僕はいま『ガラパゴス諸島』にやってきている。なぜかって? 友だちもいないし一人旅をしようと思い立ったんだ。どこに行くか考えた時に、大学の連中がいつもひとりでいる僕を「ロンサム・東海林」と呼んでいたことがヒントになった(僕の学科は生物学が専門だ)。

ピンタゾウガメとして地球上で最後の一頭となった「ロンサム・ジョージ」はひとりぼっちの寂しいカメだった。そして2012年に彼が約100歳で死んだ時、ガラパゴスゾウガメの一種であるピンタゾウガメは絶滅したのだという……。もう彼はいないけれど、その足跡を追いかけてエクアドルから飛行機とバスでここガラパゴス諸島はサンタ・クルス島にやってきたというわけだ。

ロンサム・ジョージが保護されていたチャールズ・ダーウィン研究所は小さな動物園のようになっていて、ゾウガメやリクイグアナを見ることができた。すごい迫力だ。ここでジョージは独り、何を思いながら暮らしていたのか。まさに百年の孤独。

それにしても、このサンタ・クルス島はガラパゴス諸島のうち自由に入島できる数少ない島だが、それでもいろいろな動物を見ることができる。魚市場にはアシカがいて、ウミイグアナがその辺で寝そべっている。この動物の豊かさがダーウィンを魅了したのだ。ダーウィンがこの地でかの進化論の着想を得たのは有名な話。

ロンサム・東海林も進化したらハンサム・東海林になれるかな! とりあえず、滞在はまだ長い。他の島にも行って、いろいろな動物を見てこよう」。

ロンサム・東海林、わりとポジティブボーイのようですね! では、用語解説です。

ロンサム・ジョージ

ガラパゴスゾウガメの亜種、ピンタ島に生息していたピンタゾウガメの最後の一頭。1971年に発見されてから他にピンタゾウガメは見つからず、たった一頭で生きていることから「ロンサム(さみしい)ジョージ」の名前がついた。2012年にチャールズ・ダーウィン研究所で死去。ピンタゾウガメは絶滅したとされる。

エクアドルから飛行機とバス

日本からは遠い南米であるが、ガラパゴス諸島なるとさらに遠い。エクアドルの首都キトあるいはその近郊のグアヤキルから飛行機でバルトラ島、サン・クリストバル島に行くのが一般的。バルトラ島からはロンサム・東海林が訪れたサンタ・クルス島にバスで行くことができる。

チャールズ・ダーウィン研究所

サンタ・クルス島に来たら立ち寄りたいスポット。ガラパゴス諸島の自然・生態系における保全研究の場であり、ゾウガメをはじめとした動物の展示スペースが開放されている。サンタ・クルス島の中心地プエルト・アヨラから東へ徒歩圏内。営業時間:日~月曜日8:00-12:00、14:30-17:30。Charles Darwin Foundation Puerto Ayora, Santa Cruz Island, Galapagos, Ecuador。

百年の孤独

これを小説のタイトルと思う人は読書家、焼酎のタイトルと思う人は酒飲みである。小説はノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの代表作で1967年に出版された。焼酎は大人気の麦焼酎、品薄。

サンタ・クルス島はガラパゴス諸島のうち自由に入島できる数少ない島

19あるガラパゴス諸島の主な島のほとんどは、環境保全のため立ち入りはナチュラリスト・ガイドの随行を必要とする。旅行会社のツアーや、ガイドを伴うクルーズ船での訪問でないと周れない島が多く、貴重な動物もこうした島に多い。

進化論

イギリスの生物学者チャールズ・ダーウィンが提唱した進化論は、彼のガラパゴス諸島での5週間の滞在時に着想を得たとされている。ガラパゴス諸島に生息する小型鳥類「フィンチ」のくちばしやゾウガメの甲羅の形の島ごとの違いが、環境に適応して進化する生物の成り立ちのヒントになったとか。代表作である「種の起源」はガラパゴス滞在が生み出した一冊と言える。

○世界遺産データ

『ガラパゴス諸島』。自然遺産。1978年登録、2001年範囲拡大。エクアドル共和国。

○筆者プロフィール: 小俣 雄風太(おまたゆうた)

「世界遺産検定」事務局の編集広報部員。自転車ロードレースに魅せられ本場フランスに一年留学。その後イギリスのサイクリングアパレルブランドで広報を務め、世界各地で自転車に乗るうちに世界遺産を強く意識するようになる。検定を通じて世界遺産の魅力と意義を広めたいと奮闘中。

○世界遺産検定とは?

世界遺産の背景にある歴史、文化、自然等の理解を深め、学んだことを社会に還元していくことを目指した検定。有名な観光地のほとんどは世界遺産になっているため、旅の知識としても役立つと幅広い世代に人気。

主催: 世界遺産アカデミー

開催月: 3月・7月・9月・12月(年4回)

開催地: 全国主要都市

受検料: 4級3,000円、3級4,500円、2級5,500円、1級9,700円、マイスター1万9,000円、3・4級併願7,300円、2・3級併願9,500円

解答形式: マークシート(マイスターのみ論述)

申し込み方法: インターネット又は郵便局での申し込み

その他詳細は世界遺産検定公式WEBサイトにて。

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