ゼロックス、富士フイルムのコピーで成功目指せ

ゼロックス、富士フイルムのコピーで成功目指せ

  • WSJ日本版
  • 更新日:2018/01/12
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――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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最近のオフィスでは、ゼロックスする(訳注:「複写する」の意)より、グーグル検索やスカイプ通話にかける時間の方が長い。かつて強大な勢力を誇ったゼロックスは、自己変革の方法を探し出す必要に迫られている。

それは創業111年のゼロックスが独立を失うことすら意味するかもしれない。現在の時価総額はわずか77億ドル(約8600億円)と、ピークだった1999年の約6分の1にすぎない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、同社が目下、長らく合弁相手だった富士フイルムホールディングスとの提携拡大に向け協議中で、経営権の変更に至る可能性もあると報じた。金銭的な条件は明らかになっていない。

提携拡大が実現するならば、コスト節減が主要な動機だろう。ゼロックスのプリンター・コピー機部門の成長は困難で、2017年1-9月期の売上高は前年同期比5%減少した。ただ営業利益率は12%前後と、黒字経営は維持している。富士ゼロックスに共同出資する両社が一緒になって経営を効率化すれば、売上高の落ち込みは続くかもしれないが、利益の下支えにつながりそうだ。

しかし紙への依存度が低下し、電子的に行われる仕事が増える世界で、プリンターやコピー機が未来を運んでくれる可能性は低い。もがく米イーストマン・コダックを横目にカメラ用フィルムの衰退を乗り越えた富士フイルムが、事業を改革する上での教訓をもたらせるかもしれない。

富士フイルムは既存技術を活用して新分野へ業容を広げた。例えばスキンケア製品には、写真を美しく見せるための基礎的な科学が生かされている。やはり画像技術を使って医療機器を生産したり、ソーシャルメディアの「インスタグラム」に慣れ親しんだ世代にインスタントカメラのブームを起こしたりもした。17年4-9月期に同社のドキュメントソリューション部門は28%の減益に沈んだが、それ以外の営業利益は48%増加した。

ゼロックスがこうした業績改善を複写できるなら、富士フイルムと手を携えることは理にかないそうだ。

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