
"書類送検された堀本和歌子元福岡市議"
元衆院議員の男性になりすまし、男性が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と親密な関係にあるとPRするようなチラシを配布したとして、福岡県警は26日、堀本和歌子・元福岡市議(41)を有印私文書偽造・同行使の疑いで福岡地検に書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。
■自宅のパソコンで1千部用意、4カ所に投函した疑い
捜査関係者によると、堀本氏は昨年7月、自宅のパソコンで元衆院議員の名前を明記したチラシを作成し、1千部を用意。昨年8月8日未明から早朝にかけて、福岡市博多区内のマンションなど4カ所の郵便受けにチラシを投函(とうかん)した疑いがある。
堀本氏は2019年、日本維新の会公認で福岡市議に。問題発覚後の昨年10月28日に記者会見を開き、事実関係を認め、市議を辞職し、同会を離党していた。
県警は、堀本氏の知人で配布時に運転手を務めた男(42)について、偽造有印私文書行使の疑いで書類送検した。
なりすましの被害を受けたのは、元自民党衆院議員で福岡市議の新開裕司氏(54)。堀本氏は、韓国で開かれた教団関連団体のイベントで新開氏が発言する動画をインターネット上で見つけ、「政治家が自分の票だけを考え、広告塔になるのは違和感があった。市民に真相を知ってもらおうと作った」と説明していた。
今年4月の市議選では、新開氏が参政党、堀本氏が無所属で博多区から立候補し、新開氏が当選した。(西岡矩毅、鈴木優香)