そうだ 京都、行こう。 #深夜のこっそり話 #1344

そうだ 京都、行こう。 #深夜のこっそり話 #1344

  • SPUR
  • 更新日:2020/11/20
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タイトルは、言わずと知れたJR東海のテレビコマーシャルで用いられた、太田恵美さんのコピーです。印象に残るテレビコマーシャルは数多くあれど、特定の観光地のイメージをたったワンフレーズで表現したものはなかなかありません。

そんなこんなで、ある日ふいに思い立ったわけです。そうだ 京都、行こう、と。というわけで、今回は一泊二日の弾丸京都旅行の記録を少しだけご紹介させて頂きます。

今回の一番の目的はキョウトグラフィーと、サテライトイベントのKG+。友人の写真家であり東京ダンディこと、ダン・ベイリーがKG+に出展していたので、最終日に駆け込んできました。展示会場は、京都市内に現存する最大級の登り窯跡である、五条坂京焼登り窯。400年にも及ぶ歴史を持つレンガ造りの巨大な登り窯、そして製陶所を使ったダイナミックな展示に目をやりながら、しばしタイムトラベル。今年の京都グラフィーは、海外からの観光客がほとんどいなかったため、ゆったりと展示を堪能することができました。

タイムトラベルついでに、時を1世紀ほど戻しましょう。今回滞在したのは、東山連峰の麓に位置する源鳳院。伝統的な数寄屋造りが美しいこの旅館は、藤原北家の流れを組む公家のルーツを持つ山科言綏(ときまさ)伯爵の私邸として大正時代に建てられたもの。山科家の家職は、衣紋(えもん)。先祖代々、宮中の衣装である装束の調進、着装を伝承してきました。

滞在中、なんと山科流の衣紋の講演会が行われていたので、ここぞとばかりに新品のカメラを構えて参加。西洋由来のファッションに比べ、厳格なルールや作法があり、正直着物もそこまでよく分かっていない目線でみるとちんぷんかんぷん。ただ、平面の布 (見たこともないような絢爛な金刺繍の布がわんさか) を2人がかりで着付け、立体に仕上げていく様は、どこかオートクチュールのサヴォアフェールに通ずるところも。長い歴史に基づく伝統文化の一端に触れることができる、貴重な機会となりました。

ウィズコロナ最大のストレスは、海外旅行に行きづらくなったこと。今年の夏はオートクチュール ファッションウィークも開催されず、恒例のパリコレ取材を兼ねた夏のヨーロッパ周遊が叶わず、心底ガッカリ。しかしどうでしょう、パリに行かずとも、日本にはインスピレーションを与えてくれる素晴らしい場所があるではないですか。当面、海外旅行のハードルは高い。じゃあ、国内で行きたかったところに行こう!と新たなモチベーションにかき立てられる今日この頃です。

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今回の滞在先、源鳳院。思わずカメラを構えたくなる、端正な門構え。

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源鳳院の名物である、回遊式庭園。先月の時点で少し葉が色づいていたので、今頃きっと見事な紅葉なんだろうな。

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山科流の衣紋をデモンストレーションで拝見。たっぷりと金糸をあしらった、幽玄な佇まいの装束に目を凝らします。

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先月リニューアルオープンしたばかりの京セラ美術館も一瞬チラッと。抜けるような青空に映える、杉本博司さんの「ガラスの茶室」。

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