日本とは対照的にドロ沼不振にあえぐ韓国女子バレー...“女帝”の国内リーグ復帰は何をもたらすのか

日本とは対照的にドロ沼不振にあえぐ韓国女子バレー...“女帝”の国内リーグ復帰は何をもたらすのか

  • スポーツソウル日本版
  • 更新日:2022/06/23

現在開催中のFIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)。韓国代表はなんと、女子予選ラウンドで8連敗を喫している。

【写真】キム・ヨンギョンが大谷翔平を観戦!

韓国はVNLに出場している16カ国のなかで唯一勝ち点がなく、ここまで8戦全勝の日本代表とはあまりに対照的だ。

そんななか、Vリーグ女子部の興国生命ピンクスパイダーズは6月21日、女子部最高額となる1年総額7億ウォン(日本円=約7000万円)でキム・ヨンギョンと契約を締結したことを公式発表した。

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(写真=興国生命ピンクスパイダーズ)キム・ヨンギョン

契約の内訳は年俸4億5000万ウォン(約4500万円)+オプション2億5000万ウォン(約2500万円)だという。

彼女の復帰に伴う期待と波及効果に、多大な関心が寄せられている。

チームへの影響

まずシンプルに、興国生命の戦力が急上昇した。興国生命は昨シーズン、主軸が大量離脱した状況で良い成績を残せるはずがなく、7チーム中6位でフィニッシュ。今回のFA市場でも補強はなかった。

新シーズンを控え、新たに指揮官に就任したクォン・スンチャン監督は、興国生命のかつての名声と人気を取り戻したいと願ったが、キム・ヨンギョンの合流で大きな力を得た。

2021-2022シーズンからリビルドを本格化させ、若い選手が多い興国生命にとって、キム・ヨンギョンの加入がもたらす効果は確実だ。チーム内のお手本としてはもちろん、成績も伸ばせるという一石二鳥のシナリオが描けるはずだ。

そしてチームメイトたちからの期待も大きい。

キム・ヨンギョンは女子選手の大半からロールモデルとして挙げられるほどの選手。徹底した自己管理とメンタルは、若い選手たちに“プロ意識”を植え付けるに持ってこいなわけだ。

興国生命の関係者は、「契約前なのに、選手たちも“いつ来るのか”と心待ちにしている様子だった。契約から1日も経たないので反応を詳しく調べることはできなかったが、みんな良いと言っていた。2020-2021シーズンにも選手たちがキム・ヨンギョンから学んだことが多い。今回も同じだろう」と伝えた。

リーグへの影響

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キム・ヨンギョン

また彼女の影響力は、チームだけでなくリーグ全体にも活気をもたらす。2年前、キム・ヨンギョンの国内復帰は、リーグに興行以上の波及効果を与えていた。毎試合が話題となり、数多くのストーリーが生み出されるなど、これまで以上に女性バレー界に視線が注がれていた。

そのため今回も、2020東京五輪以後、世代交代を断行した女子バレー界の停滞感を打ち払ってくれる最適の人物と言われている。

2020-21シーズン、10年ぶりに国内復帰を果たしたキム・ヨンギョンは、当時、30試合112セットに出場し、攻撃1位(成功率45.92%)、得点6位(648点)、サーブ1位(セット当たり0.277個)の成績を残した彼女だけに、相変わらずの自己管理と徹底したプロ精神、女子バレーボール界への忌憚のない意見まで、様々な面での好影響が期待される。

そして国内リーグで女帝の薫陶を受けた若手選手たちの進化が、代表への強化にもつながるはずだ。

◇キム・ヨンギョン プロフィール

1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、JTマーヴェラス(日本、2009年~2011年)、フェネルバフチェ(トルコ、2011年~2017年)、上海ブライトユーベスト(中国、2017年~2018年)、エジザージュバシュ(トルコ、2018年~2020年)と海外を転々とし、2020-2021シーズンは11年ぶりに復帰した興国生命で活躍、退団後は上海ブライトユーベストでプレーした。東京五輪でキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導いた後、2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月からは『シッパンオンニ(食パンお姉さん)』という名前でYouTubeチャンネルを運営している。

スポーツソウル日本版

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