
月4回土曜、指揮者の東宣二さん、ピアニストの石川桃子さんの指導で練習に励む/団長の山本さん(手前)と嶋村さん。メンバーを自宅に招きパート練習をすることも
結成28年を迎える混声合唱団ハニカムズ。上矢部地区センターを拠点に合唱を楽しんでいる。現在は7月17日(月・祝)に港南公会堂で開催する10回目のコンサートに向け、練習中だ。
50代から90代の男性8人、女性19人からなる混声合唱団。鳥が丘小学校のPTA有志の女声合唱団が1994年、イベント参加のため、団員の夫や息子などを誘って混声合唱を結成。翌年から本格的に活動をスタート。「ハニカムズ」の由来は、ある男性団員が「はにかんでしか歌えないから」と冗談めいて名付けたことによる。
活動は、97年から神奈川県合唱祭に連続出場してきたほか、地域の祭りや小中学校での催し、また上矢部地域ケアプラザではボランティアとしてデイサービスで歌声を披露してきた。
悲しみをバネに
結成当初から団長を務める山本治子さんは「雰囲気が良く、大好きな仲間。山歩きやインディアカなど、歌だけでなく人生を通して付き合っている」と話す。同じく結成時から活動し、長年夫婦で参加する嶋村由紀恵さんは、混声の魅力を「声に厚みが出て、一緒に歌える喜びを感じる」と語る。
だがここ数年、指導者や団員との死別が相次いだ。今年に入り、二人三脚で活動してきた夫が急逝した山本さんは「メンバーが一緒に悼んでくれた。その気持ちを無にしてはいけない」と、努めて明るく前を向く。現在、男声が減ってしまったため、女声はボリュームを落として合わせるなど、声のバランスを工夫して練習を進める。
楽しませる演奏を
コンサートは7月17日、港南公会堂で14時開演、入場無料(要申込み)。中山晋平作曲の童謡や、画家星野富弘の世界を歌う合唱曲、昭和のヒット歌謡などを披露。「みんなが知っている曲で、満足してもらえる演奏を」と気合は十分だ。来場申込みなど、問い合わせは山本さん【電話】045・881・9825。

揃いの衣装で臨んだ前回公演(2021年12月)の様子
タウンニュース戸塚区版