【連載88】感情の起伏が激しいタレントを上手に操縦するマネージャーの資質

【連載88】感情の起伏が激しいタレントを上手に操縦するマネージャーの資質

  • JAPAN芸能カルチャー研究所
  • 更新日:2018/01/14
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初対面で血液型を聞く人って、何なのかしら?

人がそれぞれ信じているものに、いちいち文句をつける気はないけど、初めて会ったっていうのに、「あ~、B型ですか~。じゃあボクと合わないですね~」だって。
しかも、少し半笑いで。
血液型で性格が分かるという科学的根拠はほとんどないのに、さも当たり前のようにズバッと決めつけられるのってムカつくのよね。

「B型ですけど何か!」って言い返したら、ちょっとビビっていたけど、そういうこと言うヤツは最初から合わないつーの。
何でこんな話をしているかっていうと、人間関係は相性が大切だなってつくづく思うことが最近多いのよね。

まず、身近なところで言えばディレクターとAD(アシスタント・ディレクター)。

ディレクターが仕事をスムーズにしやすいように、雑務に徹するのがADの役目だけど、相性が悪いとことごとくトラブルが起こるのよね。
集合時間ひとつをとっても、約束時間の10分前に来るのが当然と思っているタイプと、10分の遅刻はセーフだろうと考えているタイプが一緒だと、たびたび前者がイライラするのは目に見えているわよね。
前者がディレクターで、後者がADなんてこともあるのよ。

昔だったら、ADが1分でも遅刻しようものなら鉄拳制裁もあったけど、今では暴力は絶対にダメだから、時間に正確なディレクターだとストレスが溜まる。
しかもちょっと高圧的に注意しただけで、「パワハラです!」なんて言われかねない。 タレントとマネージャーの相性も大事ね。

よくマネージャーが何人も変わる困ったタレントっているけど、あれも相性が大きいわよ。

気性の激しいタレントSのスタッフは、とにかく気を遣うらしいの。
機嫌が悪い時は、ちょっとしたミスでも怒鳴られるんだって。
かと思えば、同じようなミスでまったく怒らないこともあるのよ。

その感情の起伏を読み取れず、間の悪いマネージャーだとものすごく怒鳴られちゃう。
耐えられずに辞めていった人が何人もいるわ。
毎日が、いつ爆発するか分からない地雷原の上を歩くようなものだからね。

でも、このタレントに抜群に相性が良かったのが、中堅マネージャーのY。
Yが担当になってからは、Sの理不尽な怒りが爆発することも少なくなったのよ。

ところがある時、社内の異動があって担当が変わっちゃったのよね。
そうしたら、Sが新しいマネージャーに強く当たり出したのよ。
それで、結局Yじゃなきゃダメだってことになって、再び担当に戻ったの。

新しいマネージャーに聞いたら、とくに失敗はなかったって言っていたから、これってもう相性としか言えないのよね。

すぐに交替させられたマネージャーだって、力がないわけじゃないのよ。
前に担当していた別のタレントをドラマや映画に出演させて、一気に俳優としてブレイクさせたんだから。
その手腕に本人も自信があったと思うから、気の毒だったわ。

あっ、でもその人も「やっぱりA型とB型って合わないんですかね」なんて言っていたっけ(笑)。

本日の日直:アシスタント・プロデューサー(業界歴13年)

・「チーム・スパイス」とは…メディアで活躍している、ディレクター、放送作家、アシスタント・プロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクなど数名で構成されている、謎の酒好きテレビ業界人集団。西麻布、三軒茶屋界隈などで、夜な夜な業界話に花を咲かせている。

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