韓国芸能界激震......宮脇咲良らIZ*ONE活動自粛 投票ねつ造事件の舞台裏

韓国芸能界激震......宮脇咲良らIZ*ONE活動自粛 投票ねつ造事件の舞台裏

  • 文春オンライン
  • 更新日:2019/11/12

「国民プロデューサーの皆さま、あなたの少年(少女)にぜひ投票してください!」

【動画】調査報道番組では『PRODUCE X101』元出演者たちが不穏な動きを証言

こんなフレーズで始まる、韓国の人気オーディション番組『プロデュース』シリーズ。

「国民プロデューサー」と呼ばれる視聴者が、“公正な”投票により次のアイドルグループを誕生させるコンセプトだったはずが、その得票数が番組側でねつ造されていたことが発覚。完全なる“出来レース”だったことが明るみに出て、10月の国政監査でも俎上にのぼるなどK-POP界のみならず韓国社会を揺るがしている。

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シリーズ第3弾『PRODUCE 48』からデビューしたIZ*ONE(アイズワン)©Getty Images

「最終結果があまりに不自然」との声が爆発

発端は7月。5月から放送が始まっていたシリーズ第4弾『プロデュースX101』の最終結果が19日に放送された直後だった。韓国紙記者の話。

「どのシリーズでも特定の練習生にスポットが当たっている“悪魔の編集”がされているなどの疑惑が燻ってはいましたが、X101の最終結果はあまりにも不自然だという声が爆発しました。

視聴者から『原本集計データを公開してほしい』という要求がでましたが、うやむやにされるとファンらは『プロデュースX101 真相究明委員会』を立ち上げて、弁護士雇用のためのクラウドファンディングを始めました」

同真相委員会はついに弁護士を雇用し、8月1日、ソウル中央地方検察庁に番組関連企業などを告発。番組プロデューサーは取り調べを受け、企画・放映していた音楽専門ケーブルテレビチャンネル「Mnet」とその親会社「CJ ENM」、そして複数の所属事務所(プロダクション)も家宅捜査を受けている。

練習生が課題曲で競演し、視聴者投票が行われる仕組み

同番組は、素人が参加する他のオーディション番組とは異なり、すでに各事務所(プロダクション)に所属しデビューを夢見て練習を重ねてきた練習生(10代~20代)が参加するスタイル。グループに分かれた練習生が与えられた課題曲で競演し、その後、視聴者投票が行われていた。

誕生したアイドルグループは期間限定でデビューする仕組みで、これまで4組のアイドルグループを輩出。昨年放送されたシリーズ3の『プロデュース48』ではAKBとコラボレーションし、番組から誕生した女性12人のアイドルグループ「IZ*ONE(以下、アイズワン)」にはHKTの宮脇咲良と矢吹奈子、AKBの本田仁美の3人もメンバーとして所属していた。

アイズワンは日韓両国で人気を集めており、11月11日にはデビュー1周年を記念したアルバムが披露されるはず、だった。

IZ*ONEは活動自粛、解散説も

ところが、11月5日、同番組担当のアン・ジュニョンプロデューサーなどが詐欺などの嫌疑で逮捕。アイズワンを生んだ昨年の「シリーズ3」と7月に終了した「シリーズ4」での得票数のねつ造を認めた。

「アイズワン」の活動は直ちに自粛となり、11日のアルバム発表も延期され、解散説も飛びかっている。SNSへの書き込みには、「ファンは自分の練習生を応援し、(デビューさせるために)努力してきた。解散はあり得ない」、「罪を被せてアイドルの人生だけねつ造の烙印を押して捨てるなんて」などの声が。一方、「解散は当然」とする見方もでている。

前出記者は言う。

「アンプロデューサーは、シリーズ2が終わったあたりから複数の所属事務所から1億ウォン(約1000万円)にも及ぶ接待を受けていることが分かっていて、接待を受けた所属事務所の練習生をデビューさせるために、あらかじめ順位を決めていたといわれています。

視聴者からの票を集計する会社にあったデータの原本と、放送で発表されたものがまったく異なることも発覚していて、視聴者投票では誰がデビューするはずだったのか、公開しろという声も上がっている。どう収拾するのか、今のところ見当もつきません。捜査の詳細はこれからですが、果たしてアンプロデューサーだけでこれだけのねつ造ができるのか、会社ぐるみではないかという疑問の声も当然あります」

企業にとって「おいしい話」だった『プロデュース』シリーズ

アンプロデューサーは、素人参加のオーディション番組『スーパースターK』などを成功させ、業界では「オーディション番組の匠」(前出記者)として知られた人物。「天才」という異名もあったというが、それは、番組のビジネスモデルを構築する“商才”にちなんでいたというのはテレビ関係者の話だ。

「『プロデュース』シリーズほど完璧な収益モデルはないと言われていた。『Mnet』は、CJ ENM系列のチャンネルですが、『プロデュース』でデビューしたグループから得た収益の配分は、半分はメンバーそれぞれの所属事務所に、残りは、番組から誕生したグループの所属事務所に25%、残りの25%がCJ ENMに配分されていました。

ところが、シリーズ3の『アイズワン』からはグループの所属事務所もCJ ENM傘下の事務所となり、収益の半分がCJ ENMに転がり込む仕組みにかわった。また、視聴者投票には1回につき100ウォン(約10円)ほどかかりますが、シリーズ4ではこの視聴者投票で20億ウォン(約2億円)ほど稼いだといわれています。企業にとってはこれほどおいしい話はない」

CJ ENMは放送、映画、音楽などのエンタテインメントなどを手がけるCJグループ傘下。CJグループはもともとサムスングループの食品関連事業を請け負っていたが、93年にサムスンから分離。その後、食品やそのサービス、生命工学、流通、エンタテインメントを4大事業とし、特にエンタテインメントではドラマ、映画で数々のヒット作品を生み出すなど「メディアの恐竜」(朝鮮日報11月12日)とも呼ばれ、絶大な力を誇っている。

今回のねつ造に対し、CJ ENMは「成果給を狙った制作側の逸脱にすぎない」(スポーツ朝鮮11月6日)とし、会社は無関係という姿勢を貫いているが、「これほど大きな利益をもたらす仕組みを一介のプロデューサーだけで回していたかは疑問です。今回の件は企業の利益に関わる詐欺劇で、企業としてのコンプライアンス問題。無関係とはむしが良すぎる」(前出・テレビ関係者)という声もあがっている。

元練習生たちが代役を立て、覆面で証言

逮捕されたアンプロデューサーは、「シリーズ3」での記者会見でこう話していた。

「番組を通して、韓国や日本のそれぞれの特殊性ではなく、アジア、あるいは世界を舞台に活躍するアイドルを夢見る子たちが、韓国というひとつの場所に集って共通の夢を成し遂げる、夢、友情、成長というキーワードを描きたかった」(スポーツトゥデイ 2018年6月11日)

10月に「CJ 似非オーディション」と題し、一連の疑惑を検証した時事番組『PD手帖』(MBC 10月15日放映)では『プロデュースX101』に参加した練習生が収録中のさまざまな不可解なシーンについて証言したが、本人ではなく代役が使われさらに覆面で映し出された。

また、ある業界関係者は「ここで(CJ ENMに)睨まれたらアウトなんです。話ができる人なんていない」と怯えていた。このどこに夢と希望があるのだろうか。

年明けからK-POP界では「BIGBANG」のメンバーの性接待疑惑(バーニングサン事件)が飛び出すなど醜聞に巻き込まれている。

11月12日、ソウル地方警察はこの事件について、「公正な社会を実現する次元で徹底した調査が行わなければならない」とし、アンプロデューサーをはじめCJ ENM関係者も立件したと発表。さらにシーズン4に出演した練習生にも話を聞くとして時期を調整していることを明らかにした。

折しも、「曺国事態」で韓国では「公正さ」がキーワードになっている。

※読者からの指摘により一部内容を修正いたしました。

(菅野 朋子)

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