
堅調な宿泊需要や人件費の増加を反映して、企業の間で取引するサービスの価格が26カ月連続で前の年を上回りました。
【映像】少子化対策の財源 社会保険料への上乗せ約1兆円で調整
日銀が発表した4月の企業向けサービス価格指数は2015年を100とした指数で108.6と、前の年の同じ月から1.6パーセント上昇しました。前の年を上回るのは26カ月連続で、2000年10月以来の高い水準です。
国内外からの旅行の増加などを背景に宿泊サービスが4割近く上昇したほか、光熱費の高騰でクリーニング費用は2割近く上昇しました。情報通信や労働者派遣サービスでは人件費の増加を転嫁する動きも見られます。
国際運輸の価格低下をのぞくと全体の伸び率は拡大していて、日銀は「今後の市況動向や人件費上昇の動きが与える影響を注視したい」としています。(ANNニュース)