
ルイス・ハミルトン(ロイター)
F1で史上最多タイ7度の年間王座を誇るルイス・ハミルトン(38=メルセデス)が、人種差別被害を受けたサッカーのスペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウスについて言及した。
ビニシウスが被害を受けたのは、21日のバレンシア戦。後半の攻撃中、サポーターがピッチに投げ込んだボールをバレンシアのDFエライ・キュマルトがビニシウスに向けて蹴り込み、警告を受けた。するとスタンドから人種差別発言が飛び出し、ビニシウスが激怒。約10分間にわたって試合が中断する異例の事態となった。
差別行為に対し、世界的な批判が集まる中、ハミルトンは、26日開幕のモナコ・グランプリ前の会見で、ビニシウスの話題に触れた。スポーツメディア「スカイ・スポーツ」によると、「スポーツ界を含む世界中で起きる人種差別を非難する。2023年になっても、このようなことを見たり聞いたりしていると思うと悲しい」とコメントした。
さらに自身の経験を踏まえて「英国にいたときも、イタリアやフランス、スペインでレースをしていたとき、自分が経験したことを思い出す。人が言うことは、とても傷つくものなんだ」。それだけにビニシウスの振る舞いについて「信じられないほど勇敢だ」と賛辞を送った。
また英メディア「BBC」によると、一部で報じられたフェラーリ移籍は否定した。「契約交渉が進んでいる間には、いろいろな憶測が飛び交うものだが、僕が何も発言しなければ、そういうことでない」。メルセデスとの新契約合意に近づいているという。
東スポWEB