笑顔を見せる福岡・山岸（撮影・西田忠信）
J1アビスパ福岡のFW山岸祐也（30）が19日、悲願のタイトル獲得に向けてフル回転の覚悟を語った。同日は福岡市の雁の巣球技場でアウェー柏戦（23日）に向けた練習を公開。リーグ戦チームトップの8得点で、J1でクラブ初の2年連続2桁ゴールに近づくエースは「何かが懸かっていた時（のゴール）は狙っている。シーズンも残り少ないし、カップ戦も残っているので大事なところで決めていきたいと思います」と宣言した。
チームは同日、ルキアンが左太ももに全治3カ月のけがを負ったと発表。佐藤も左膝のけがで全治8カ月の長期離脱中で、山岸に次ぐリーグ戦4ゴールの両FWを欠く中で大事な終盤戦を迎えることになる。「誰がいても自分が出たいと思っているので、いい準備を欠かさずにやることは変わらない。ずっと試合に出るようなことがあったとしても最高のパフォーマンスをして、チームが勝てるようにしていきたい」と誓う。
前節の結果で来季のJ1残留が決まった。「J1とJ2を行き来したチームだったけど、今はもっと上を目指さないといけない、そういう段階にきている」と言い切ったエースは「優勝以外は2位でも名前は残っていかない。優勝すればこの先、何十年も名前が受け継がれる」とタイトル獲得に意欲を見せる。
YBCルヴァン・カップは2年連続の4強。天皇杯もクラブ初の準決勝進出を決め、リーグ戦は8位。今季Jリーグで唯一「国内3冠」の可能性を残すチームになった。「優勝するとチームが変わる、アビスパを見る目が福岡県民の方も変わると思う。そういうチャンスが（今季3度）残っているのは自分たちだけなので優勝をしっかり目指してやっていきたいと思います」と力を込めた。（向吉三郎）
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