
定年後の代表的な働き方は3種類!
定年後の働き方は大きく3つに分けられます。まず挙げられるのは、勤務延長制度の活用です。勤務延長制度とは、企業が定年年齢を引き上げるというものです。この制度を導入すると国から企業へ助成金が出るため、多くの企業が導入しています。この制度を活用すれば正社員のまま働き続けることができ、同じ企業での勤務を続けられます。企業と従業員双方にとってメリットの多い制度だといえるでしょう。ただし、延長期間は最長3年と定められているので注意が必要です。さらに、同じ企業で働きたい場合には、再雇用制度を活用するのもひとつの方法です。定年後も働き続けたいけれど、あまり環境を変えたくないという人は活用を検討するとよいでしょう。ただし、多くの場合、再雇用されると雇用形態が正社員から契約社員や嘱託社員になります。そのため、給与額がこれまでよりも下がってしまったり、役職が低くなってしまったりする場合が多いでしょう。3つの目の働き方は、再就職です。現在働いている会社が勤務延長制度や再雇用制度を用意していない場合は、この方法で働き口を探すしかありません。再就職先の探し方としては、シルバー人材センターやハローワーク、求人サイト、派遣会社への登録などが挙げられます。
どのような仕事があるの?
それでは、再就職する場合にはどのような仕事があるのでしょうか。高齢者でもチャレンジできる仕事はあるのでしょうか。例えば、ビルなどの警備員は経験・年齢不問のことが多いため、高齢者の多くが働いています。自身のライフスタイルに合った働き方ができるのもこの仕事のうれしいポイントです。また、清掃の仕事にチャレンジする高齢者も多いようです。清掃の仕事は職場にもよりますが、中には体力的負担が少ない職場もあるようです。そのため、男性でも女性でも取り組めるでしょう。また、運転免許がある人はタクシーなどのドライバーにチャレンジするのもよいでしょう。タクシードライバーとしてかせぐには自身の努力が不可欠になりますが、努力が売上げや給料に反映する仕事でもあります。まだまだお金をかせぐためにがんばりたいという人におすすめです。パソコンが扱える人は事務作業もよいでしょう。特に、体力的に自信がない人に向いています。事務作業の仕事内容はさまざまです。データ入力や書類作成などが主な仕事内容ですが、職場によっては領収書や交通費の処理、電話対応なども行います。
老後も働くために資格は必要?
定年後も働き続けるために、必ずしも必要な資格というものはありません。もちろん、ドライバーの仕事をするためには運転免許が必要ですし、事務作業をする際にはパソコン関係の資格があると有利でしょう。しかし、中には資格が必要ない仕事もあります。
自分に合った仕事を見つけよう!
高齢者になっても働き口はあるといえるでしょう。働きながら身体を動かしたい人は警備員や掃除の仕事がおすすめです。あまり体を動かしたくない人は、事務作業員の仕事を探しましょう。シルバー人材センターやハローワークなどを上手に活用すれば、自分に合った仕事を見つけることができます。まずはどのような仕事が募集されているのか、自分自身の目で確認してみましょう。
出典
人事院 勤務延長制度の概要公益財団法人 全国シルバー人材センター事業協会執筆者:FINANCIAL FIELD編集部ファイナンシャルプランナー
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部