
長崎市が検討を進める長崎原爆資料館の展示見直しで、審議会の会合が19日、開かれました。「若い世代に自分事としてとらえてもらうための展示」とは。委員たちは「未来志向」の展示のあり方について議論しました。
長崎市が検討を進める長崎原爆資料館の展示見直しで、審議会の会合が19日、開かれました。委員たちは若者に関心を持ってもらう「未来志向」の展示のあり方について議論しました。
長崎原爆資料館の展示の見直しを検討する運営審議会の小委員会。19日の会合では、「若い世代に自分事としてとらえてもらうための展示」について議論が行われました。
長崎大学 核兵器廃絶研究センター 中村桂子准教授「どう自分につながるかないままだと遠い話、歴史の1ページ、嫌でも話を聞かなければいけなかったという感覚につながる」
長崎大学核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授は、▽被爆前に撮影した日常のスナップ写真の展示などで、原爆により奪われたものを伝え、身近に感じてもらうことや▽来館者がメッセージを残し、考えを共有することなどを提案しました。
中村准教授「復興とともに二度と返ってこないものもあることを強調すべき。その人の命、そして失われてしまった生活にきちんと光を当てることが必要」
ほかの委員からは、人類滅亡までの時間を示す「終末時計」の展示で切迫感を持ってもらうことや、言葉で説明するのでなく、想像してもらえる展示手法などを求める意見などが出されました。