伊東純也が初のW杯最終予選へ「ゆっくりだったけど、ここまで来られた」【単独インタビュー】

伊東純也が初のW杯最終予選へ「ゆっくりだったけど、ここまで来られた」【単独インタビュー】

  • ゲキサカ
  • 更新日:2021/07/21
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MF伊東純也は昨季、ベルギーリーグで10ゴール12アシスト(プレーオフ含めて11ゴール16アシスト)を記録し、シーズン前に掲げていた目標を見事に達成した。日本代表としてもカタールW杯最終予選を間近に控えるなか、着実に主力としての地位を固めつつある28歳に現在の心境を聞いた。

――目標としていた10ゴール10アシストを超えましたが、どのようなシーズンだったと捉えていますか。

「最初に10ゴール10アシストという目標を掲げたんですが、得点を取るのがあまり得意じゃなかったので、そこを10ゴールという目標にしてやってきました。シーズンの中で波はありましたけど、結果、10点取れて、アシストはいつもできているので、それで10ゴール10アシストという数字を達成できてよかったです」

――得点増のために中央に入ることを意識したという話を以前していましたが、その点がやはり大きかったですか。

「クロスに積極的に入っていくところは自分の中で意識していましたし、シュートの意識も例年よりは高かったかなと思います。クロスから結果的に2点くらい取れたので、その2点も大きかったと思います」

――6月に行われたキリンチャレンジ杯のセルビア戦ではセットプレーからのゴールもありました。「あの形もあるな」というイメージはあったんですか。

「そうですね。チームでもあそこをやっていたんですけど、一回もボールが来なかったんです(笑)。でも代表では狙った形で、練習どおりにいったという感じです。相手がデカかったので、ニアでそらして、ファーに詰めようというアイデアでやって、そのままちょうどボールが来たという感じでした」

――日本代表でも欧州遠征から立場が変わってきたと思います。

「立場というか、出場時間が増えましたし、チームでの好調を維持できていると思います」

――クラブのパフォーマンスをそのまま代表に……というイメージですかね。

「自分の場合はそうですかね。クラブでずっと結果を出していて、代表でも使ってもらえるようになったので、チームで結果を出すのが大事だなと思います」

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――試合後にも聞いたのですが、U-24日本代表戦ではキャプテンマーク巻いていましたよね。あれはどんな気持ちでしたか。

「自分か……という感じでしたけど、巻けて光栄でした」

――ファンの方の記事への反応などを見ていると、意外という声もありました。

「そうですね。自分でも意外でしたし、なぜかわからなかったです(笑)」

――キャプテンの経験はありましたか。

「ほぼないですね。どちらかというと鼓舞するタイプではないので、あまりキャプテンマークを着けることはしてこなかったです」

――代表チームの立場に関して言えば、今回の代表合宿では長友佑都選手の周りに国内組の選手が多く集まっていました。その光景をどう見ていましたか。

「長友さんはいろんな人とコミュニケーションを取っていて、喋るのが大好きということもあると思うんですけど(笑)、いろんな人とコミュニケーションを取っていてすごいなと思いました」

――ただ2019年1月のアジアカップでの練習などを見ていると、最初にこの代表で長友選手にうまく入っていったのは伊東選手だったんじゃないかなと思っていまして……。肩の可動域を広げる動きを一緒にしていたのを思い出します。

「そうですね。長友さんはいろんな選手に話しかけているんですけど、たしかにそうだったかもしれないです。佑都くんは結構、午前中の暇な時はトレーニングをしたりしているんですが、俺も酒井くんとジムに二人で行ったりすると長友さんがいて、いろいろ可動域のことなどをやっていたので習っていました」

――いま活きていることはありますか。

「継続してやっているので、プラスになっていると思います」

――欧州の相手と戦うバランス感覚が身についたというイメージですか。

「どちらかというと怪我をしにくいとかそっち系だと思います。怪我なくできている要因かなと思います」

――アジアカップ当時といまでは伊東選手のコミュニケーションの取り方も変わり、代表チームの中でも堂々としている印象があります。

「変わっているつもりはないですけどね(笑)」

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――伊東選手はたびたび「もう若くない」と発言をされていますが、ここにきて年齢の近い大卒選手がA代表に入ってくる機会が増えました。

「五輪組が抜けていて、国内組の入ってきた選手は大卒が多かったですね」

――雰囲気はどうですか。

「みんな苦労しているというか、大学の選抜でやっていた選手もいますけど、みんな高校からエリートだったわけではないので親近感はあります」

――伊東選手のように大卒からここまで生き残ってきた選手の共通点はありますか。

「俺の場合、高校は本当に無名というか、県でもベスト32で負けていたので。でも、そこから大学に入って、選手権に出ていたりユース出身といった選手たちとやってもできるという自信がつきました。遠回りだけど海外まで行けるし、人の成長するタイミングは全然違うと思うので、自分の場合はゆっくりだったけど、ここまで来られたというのはあります」

――生き残れた要因はどう捉えていますか。

「負けず嫌いというのはありますけど、腐らずやってきたというのがあります。高校ではプロになれるというか、スカウトも全然来るところじゃなかったので、そこでも腐らず、大学に入ってしっかりやってきたことが、プロになって一つ一つ階段を上がっていけた要因だと思っています」

――これから初めてのW杯最終予選に入ります。昨年のインタビューではまだ最終予選のことは考えていないと言っていましたが、間近に控えたいまはどのような気持ちですか。

「最終予選はやっぱり厳しいと思いますけど、日本はしっかりW杯に出ないといけない国だと思いますし、そのチームが勝つために貢献できればいいかなと思います」

――そのためにはクラブでの活躍が大事だと思いますが、意気込みは。

「好調を維持するというか、クラブで結果を出し続けるというのが大事だと思いますし、それが代表にもつながると思うので、一日一日しっかりやりたいと思っています」

――クラブのレベルを上げて挑戦したい思いはありますか。

「上のチームでやりたいというのはありますが、五大リーグの下のチームならゲンクのほうが強いと思います。ただ五大リーグに行ったら強いチームと対戦できるというのはある。そこはチーム間同士で、お金の問題もあるし、いろいろあると思いますが、チャンスがあればやりたいなと思っています」

――来季の目標を教えてください。

「今季以上は出したいなというのがあります。まだどこでプレーするかわからないけど、もしゲンクに残ったら去年の数字以上のものを出したいです」

――残らなかったら……。

「そのチームでしっかりと試合に出て、結果を残したいと思っています」

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(インタビュー・文 竹内達也)

Gekisaka

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