「勝ったと言っていいでしょう!」伊藤美来、3年半ぶり声出しのライブツアー完走

「勝ったと言っていいでしょう!」伊藤美来、3年半ぶり声出しのライブツアー完走

  • 音楽ナタリー
  • 更新日:2023/05/26

伊藤美来のライブツアー「伊藤美来 Live Tour 2023『Every Day is a Gift』」のファイナル公演が5月21日に東京・東京国際フォーラム ホールAにて開催された。

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伊藤美来(提供:日本コロムビア)

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今年2月リリースの4thアルバム「This One's for You」を携えて行われた本ツアー。“ギフト”というアルバムコンセプトになぞらえ、ステージにはギフトボックスの山を模した足場が組まれた。その頭上には「ITO MIKU LIVE TOUR」の文字をあしらったアーチが掛かり、セットのいたるところでネオン管を思わせるLEDライトが色とりどりに発光する。ニューヨークやラスベガスなどのナイトクラブを彷彿とさせるようなビンテージアメリカンテイストのセットを舞台に、めくるめくショータイムが繰り広げられた。

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オープニングナンバーに選ばれたのは、本ツアーのテーマ曲的な位置付けとなるスウィングポップ「Gift」。カラフルかつゴージャスなビッグバンドサウンドのイントロに導かれて伊藤が姿を現すと、会場に詰めかけたオーディエンスは総立ちで大歓声を送る。今回のツアーより新型コロナウイルス感染対策としての声出し禁止が緩和され、伊藤のソロコンサートとしては約3年半ぶりに発声を伴う観覧が可能に。これによってフロアはかつての活気を取り戻し、感極まったファンによる野太い声援がいたるところから飛び交う、幸福感と熱狂に満ちたライブ空間が形成された。そこには、伊藤自身が作詞を手がけた同曲の「ここはユートピア」というフレーズ通りとも言える光景が広がっていた。

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そんな「Gift」のパフォーマンスに続き、伊藤は同じくスウィングテイストの「100年前に会いましょう」、軽快なモータウンビートが印象的なポップロックチューン「TickTack Invitation」を次々にパフォーマンス。“みっくダンサーズ”と呼ばれる4人編成のダンサーチームを従えた息ぴったりのフォーメンションダンスなども交えながら、弾ける笑顔でイノセントな歌声をまっすぐに響かせた。

続くMCでは「楽しみにしていることがあると雨が降ったりすることが多い人間」を自認する伊藤がツアー中の天候について触れ、兵庫公演、愛知公演ともに雨天に見舞われたことから「今日、『どうせ雨だろう』と思った人ー!」と客席に呼びかける。すると、会場中が一斉に賛同を表明。伊藤はすかさず「『はーい』じゃないよ!」とツッコミを入れつつも、「でも、見たか! 晴れましたー!」とこの日の快晴を大いに喜んだ。さらに、ライブ開催日の天候に対し心の中で独自に3本勝負を挑んできたことを明かした彼女は、「勝ったと言っていいでしょう、この3本勝負。だって、小雨、小雨、大晴れだったら大晴れの勝ちじゃないですか?」との見解を示す。そしてツアータイトル「Every Day is a Gift」については「少しでも毎日を、自分のことを好きになれる瞬間が見つけられる、そんなコンサートにしていきたいなと思っています」とそこに込めた思いを告げ、温かな拍手を呼び込んだ。

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ライブは「laid back」「ユニットバス」などのメロウなパート、「気づかない?気づきたくない?」「Oh my heart」などのダンサブルなパート、「Born Fighter」「Shocking Blue」などのハードなロックパートと、次々に色合いを変化させながら進行。そんな中、伊藤が改めて客席での声出し解禁への喜びを口にするシーンも。彼女は「皆さんの声なしではライブができない体に、あっという間に戻ってしまいました」と感慨深げに語り、「それくらい皆さんの声の力はすごいってことです。だから自信を持って……って、別に自信をなくしてはいないと思うけど(笑)、自信を持って声をかけてください」と呼びかけた。

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そしてライブはラストスパートへ突入。伊藤は「青100色」「PEARL」「La-Pa-Pa Cream Puff」「トロイメライ・ミライ」といった明るくキュートなポップチューンの数々をこれでもかと畳みかけていく。その総仕上げとして、本編ラストにはミディアムテンポのハーフタイムシャッフルが心地よく体を揺らす「Good Song」を披露。「もともとは自分を鼓舞するために書いた歌詞だったんですけど、今日は皆さんにギフトとして届けたいと思います」との宣言通り、外向きでポジティブなニュアンスをはらんだ開放的な歌声が響き渡り、ホールの隅々にまで染み込んでいった。

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アンコールに応え、「気合いを入れてピアスを替えてたら遅くなりました! 見えますか? ピアス」とオーディエンスに類いまれな視力を要求する問いかけとともに再登場した伊藤は、「呼んでいただいたので1曲おまけで歌いたいと思うんですけど、アンコールは毎回違う曲を歌っておりまして」と説明。「初心忘るべからずということで、この曲を持ってきました」という導入から披露されたのは、伊藤のソロシンガーとしてのデビュー曲「泡とベルベーヌ」だ。初々しい恋愛模様を描くさわやかなポップチューンで大歓声を巻き起こした彼女は、おもむろに「みんな、時間は大丈夫ですか?」と問いかける。「もしかしたらできないかもって言ってたんですけど、できそうなのでもう1曲」とさらなる追加パフォーマンスを宣言すると、会場はこの日一番の盛り上がりを記録した。

伊藤が「アルバムには入ってないんですが、この曲はライブで絶対に盛り上がると思って。最後にみんなで盛り上がって、楽しんで幸せになっていきましょうー!」と高らかに告げると、4thアルバム「This One's for You」には未収録ながらファンから高評価を集める人気シングル曲「No.6」がスタート。未来への希望を軽やかに歌う疾走感あふれるポップロックチューンで、約2時間にわたるきらびやかなエンタテインメントショーが締めくくられた。

「伊藤美来 Live Tour 2023『Every Day is a Gift』」2023年5月21日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

01. Gift
02. 100年前に会いましょう
03. TickTack Invitation
04. laid back
05. No Color
06. ユニットバス
07. 気づかない?気づきたくない?
08. Oh my heart
09. Born Fighter
10. 恋はMovie
11. Shocking Blue
12. 青100色
13. PEARL
14. La-Pa-Pa Cream Puff
15. トロイメライ・ミライ
16. Good Song
<アンコール>
17. 泡とベルべーヌ
18. No.6

音楽ナタリー

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