「離婚届にサインしてッ!!」楽しみながら学ぶ夫婦間のハラスメント問題

「離婚届にサインしてッ!!」楽しみながら学ぶ夫婦間のハラスメント問題

  • @DIME
  • 更新日:2019/08/26
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今も昔も、比較的若い夫婦の離婚理由は「性格の不一致」が1位だが、それに迫る勢いなのが、暴力やモラハラ(精神的暴力)だ。肉体的なものであれ、精神的なものであれ、こうした行為は執拗に繰り返されることが多く、行っている側は罪の意識が乏しいから始末に悪い。

そんな中、ゲームという「楽しい遊び」をしながら、こうした問題行動への気づきを促し、気の合う仲間と気持ちをシェアすることを目的としたカードゲームが話題を呼んでいる。

今回は、このゲーム「離婚届にサインしてッ!!」を紹介したい。

正当な離婚の証拠を積み重ねるカードゲーム

最大6人で対戦可能なこのカードゲームは、手札4枚で始め、山札から1枚ずつ引いて、1枚捨ててを繰り返し、同じ色(ピンク、緑など)のカードを揃えてあがりを目指すというもの。

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カードの例

各カードには、「不貞」、「モラハラ」、「暴力」、「嫁姑」などのカテゴリーがあり、そのカテゴリーごとに色分けがされている。さらに、最低1ポイントの点数も付いていて、5ポイント以上のカードだけが「強い証拠」、ほかは「弱い証拠」とされている。あがるためには、最低1枚の「強い証拠」カードが必要だが、このカードは1カテゴリーに1枚しかない。つまりは、そう簡単にはあがれないという仕掛けがある。

そこで頼りになるのが、常に場にいる「弁護士」カード。各プレイヤーにあらかじめ与えられている「報酬金」を使い弁護士を雇うことで、「強い証拠」カードがなくてなかなかあがることができないという悩みを一発で解消してくれる。

他に、「探偵」カードが2種類あるが、これもお金を払うことで手札の中身を変え、ゴールへと近づけることができる。

そして、特殊なカードとして「トメ」(姑・止)カードがある。これを山札から引いた場合、即座に次の手番のプレイヤーの手札を全部見て、そのうちの1枚を自分の手札1枚と交換できる。しかも、そのプレイヤーの今の手番を「止め」て、スキップさせる効果がある。

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特殊な効果を持つ様々なカードがゲームをより面白くする

誰かがあがりとなった場合、そのプレイヤーは「慰謝料券」を1枚獲得する。そして、残りのプレイヤーは1周分だけ、1枚カードを引いたり、特殊カードを使用してターンが終了する。ここで各人の手札のカードのポイントを合計し、最も得点の高い人は慰謝料券を2枚獲得する。3ターン繰り返して、一番慰謝料券を持っている人が勝利、というのがゲームの仕組みだ。

実際の対戦を見学してみて

このゲームの正式な発売は未定だが、先日、開発者らによる試遊会を見学する機会があったので見に行った。

この時のプレイヤーは3人。ルール自体は難しいものでなく、「あやふやでも1回やってみればわかる」とのことで、短い説明の後にすぐ開始。「離婚経験者」が最初にカードを引くスタートプレイヤーになったが、先攻だから有利というわけでもないという。

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確率論から言って、最初の手札の段階で色が揃っていて「あがり」となることはあり得るが、そういうレアな出来事は起きず、序盤戦では淡々とカードを引いては、手札にしたり捨てたりが進んでいく。

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「離婚経験者」さんの序盤の手札(最初は色はバラバラが普通)

中盤から、なかなか揃わない色に焦って弁護士を雇ったり、引いた「トメ」カードのせいで隣のプレイヤーの戦略が崩壊したりと、展開が熱を帯びる。

そして、あがりは突然やってくる。「離婚届にサインしてッ!!」とあがりのコールをしたプレイヤーは無条件で慰謝料券1枚をもらえる。そのため、カードの得点が低くても、弁護士の力を借りてとにかく「早あがり」を目指すのが1つの戦略として有効に思えた。こうした対戦が、もう2ターン続けられ、最終的にはテストプレイを積み重ねてきた開発メンバーが勝利した。

ゲームのテーマは、「離婚」という決して明るいものではないものの、終始和気あいあいと進められたのが印象的だった。まさか「離婚」で、こんなにも盛り上がるとは……。

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ゲーム終了後の感想戦の様子

ゲームを開発したのは、日本初のおひとりさまおよびおひとりさま候補向けのフリー季刊誌『ひとりとひとり』の制作に携わる、ひろかわなみさんと安藤昭一さんの夫妻。イラスト担当は、イラストレーター兼グラフィックデザイナーのはるのイロさん。

ひろかわさんは、「離婚したくてもできない人、なぜ離婚届を突き付けられたのかが理解できない人は結構います。でも、カードを見て、パートナーにこういうことをしてはいけないんだ、こういう出来事は離婚訴訟時の証拠になるんだ、といった気づきのきっかけになれればと思います」と、ゲームを開発した意図を語る。

「離婚届にサインしてッ!!」は予価3000円で、アマゾンなどにて購入できる。詳しくはオフィシャルサイト公式SNSを参照してほしい。

離婚クライシスの予感がある人は、入手してみてはいかが?

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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