<W解説>「Kヌードル」の輸出額7億ドル超で喜びもつかの間、台湾で農薬成分検出の指摘

<W解説>「Kヌードル」の輸出額7億ドル超で喜びもつかの間、台湾で農薬成分検出の指摘

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  • 更新日:2023/01/25
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<W解説>「Kヌードル」の輸出額7億ドル超で喜びもつかの間、台湾で農薬成分検出の指摘(画像提供:wowkorea)

韓国メディアによると、昨年の韓国のラーメン輸出額が初めて7億ドル(約910億円)を超え、過去最高となった。輸出額は8年連続で増加しており、韓国メディアのヘラルド経済は「グローバル市場で『Kヌードル』の人気が毎年急騰している」と報じた。一方、その「Kヌードル」の象徴的製品とも言えるノンシム(農心)の辛ラーメンをめぐり、台湾で一部製品から農薬成分が検出されたことが分かった。

23日、韓国関税庁によると、昨年の韓国のラーメンの輸出額は前年比13.5%増の7億6543万ドルを記録した。韓国のラーメンの輸出額は2015年から毎年過去最高を更新している。2019年の4億7000万ドルから2020年には6億ドルを突破。そして昨年初めて7億ドルを超えた。

「Kヌードル」の輸出が好調なのは、韓流コンテンツの世界的人気によるところが大きい。2020年に米アカデミー作品賞など4冠に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」には麺料理「チャパグリ」が登場する。「チャパグリ」は農心のインスタントラーメン「チャパゲッティ(韓国風ジャージャーメン)」と「ノグリ(海鮮風味のピリ辛ラーメン)」を混ぜ合わせたものだ。

韓国のラーメンを語る上では、一昨年3月に90歳で死去したシン・チュンホ(辛春浩)氏の存在が欠かせない。今や日本でもその名が定着した「辛ラーメン」を開発した、農心の創業者だ。86年に開発された辛ラーメンは大ヒットし、今や、海外でも日本や米国など100か国以上に輸出されている。

また、動画配信大手のネットフリックスで配信され、世界的人気を集めた韓国ドラマ「イカゲーム」には農心を追う大手食品メーカー、三養食品の「三養ラーメン」が登場し注目を集めた。63年に韓国初のインスタントラーメンとして発売された三養ラーメンは、朝鮮戦争後の食糧難が続いていた韓国で、手軽に食べられる食品として創業者の故チョン・ジュンユン(全仲潤)氏が考案した。この製品が生まれた背景には、国民の窮乏を救いたいという全氏の思いに日本の明星食品の奥井清澄社長(当時)が共感し、明星食品が技術を無償で提供したというエピソードがある。

Kヌードルが韓流コンテンツに登場して注目が集まった上、新型コロナウイルスの流行により、家庭で手軽に一食が解決できるインスタントラーメンの需要が高まったことも、韓国ラーメンの売り上げ向上に肯定的な影響を及ぼしたとみられる。

昨年の韓国ラーメンの輸出額は、国別では中国が1億8892万ドルで最も多く、米国(7626万ドル)、日本(6063万ドル)、フィリピン(3134万ドル)、台湾(3045万ドル)、マレーシア(2952万ドル)の順となっている。

こうした状況の中、4番目に韓国ラーメンの輸出が多い台湾で、農心の辛ラーメンから農薬成分が検出されたと、台湾メディアの自由時報が18日報じた。同メディアによると、台湾の衛生福利部食品薬物管理署(台湾食薬署)が外国産輸入食品の通関検査で不合格となった製品10種のうち、農心が輸出した「辛ラーメンブラック豆腐キムチどんぶり」から、発がん物質の一種である「エチレンオキサイド」0.075ミリグラム/キロが検出されたという。エチレンオキサイド(EO)は世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究所が発がん性物質に分類しており、台湾の食品安全衛生管理法第15条の「残留農薬許容量基準」を超えたというのが台湾食薬署の説明だ。同署は規定に従って「辛ラーメンブラック」1000箱、1128キロを廃棄した。

一方、農心は、「検出された物質はEOではなく、2クロロエタノール(2-CE)であり、2-CEは発がん物質ではない」と説明。台湾当局が2-CEの検出量をEOに換算してEOの数値で発表したと主張している。韓国内でも不安が広がっており、これを受けて同社は「韓国内で販売される製品を分析した結果、(有害物質は)検出されておらず問題ない」と説明した。

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