ひょうきん族にダウンタウン...お笑い史に残る面々とリンクした“あの時”に戻ったら【芸歴3タイムリープ】村上ショージ編

ひょうきん族にダウンタウン...お笑い史に残る面々とリンクした“あの時”に戻ったら【芸歴3タイムリープ】村上ショージ編

  • FANY Magazine
  • 更新日:2022/09/23

「あの時こうしておけばよかった……!」「生放送中にあんなことを言ってしまったけど、撤回したい!」など、芸人だれしも、もう1回やり直したい局面があるはず! ということで、「もし3回だけタイムリープできるとしたら、いつのどの場面をやり直す?」というテーマでトークしてもらう連載企画、その名も「芸歴3(スリー)タイムリープ」! 今回は、芸歴45周年を迎えた村上ショージが登場。伝説の番組や大物芸人名前がポンポンと飛び出し、まるでお笑い史の生き字引のような“芸人リベンジャーズ”になりました!

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出典: FANY マガジン

【1】『オレたちひょうきん族』の懺悔コーナー

1981年から1989年までフジテレビ系列で放送されていた『オレたちひょうきん族』。ビートたけしによるタケちゃんマンや、明石家さんまのブラックデビルなど数々のキャラを生み出した、1980年代を代表する伝説のお笑い番組です。村上ショージは1982年から登場し、1985年からレギュラー出演していましたが……。

――今年、芸歴45周年の節目を迎えましたが、その長い芸人生活のなかで3回、時間を巻き戻せるとしたらいつですか?

村上 3つ選ぶとしたら、いつやろうなぁ。ひょうきん(『オレたちひょうきん族』)のときは、もっとなんかできたんちゃうかなとは思う。出ている人みんなが脚光を浴びていたスゴい番組やったからなぁ。

――土曜日の夜8時に、子どもたちがみんなテレビの前で番組が始まるのを待ち構えていたほどの伝説の番組ですよね。出演していたときは何歳でしたか?

村上 31~32歳ぐらいやったんかな。あんまりよく覚えてないんやけど、最初は、顔は出さんとぬいぐるみの中にだいたい入ってたんですよ。でも、あのときにもうちょっと自分を出せたらよかったなぁ。やっぱりけっこうね、気を遣ったりするのよ。あんまり、どんどん前に出て行く勇気もなかったので。

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――東京での撮影でしたが、関西出身でアウェイ感を感じることはなかったですか?

村上 それはなかったね。タケちゃんマンが主流だったけど、さんまさんはもちろん、島田紳助さんとか、(西川)のりお(上方)よしおさんやらも一緒やったからね。こうやって名前を挙げると、そんな簡単に前に出られるような番組でもなかったな(笑)。出演者がスゴかったから。

でも、そんなスゴい人たちが出ていたからこそ、ちょっとのチャンスでどれだけ出せるかが大事で。番組の終わりに懺悔のコーナー(ひょうきん懺悔室)があって。出演者が自分のNGを懺悔して、それがダメだと水をかけられるんだけど、ああいうときはチャンスや思って……。ああいうときにもう1回戻って、自分をもっと出せたらよかったなと思う。

――懺悔のコーナーはひょうきん族を代表するような名物企画でしたからね。

村上 でも、考えてみると、チャンスをいっぱいもらったな。「ラブ・ユー・貧乏」というコーナーを作っていただいて。これはありがたいことやった。局側としてはいろいろあってバタバタで作ったコーナーで大変やったと思うけど、俺としては願ってもないコーナーで……。リハもなくて、1発勝負やったからプレッシャーも感じながら。ほかにも「何を言う、早見優」のギャグで、早見優ちゃんが実際に出てきてくれたり。そういうのも、このころだったと思う。そう考えると、けっこうチャンスももらってたかもしれないわ。

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【2】映画『カラスの親指』での演技で…

2012年に映画化された『カラスの親指』。主演は阿部寛、その他のキャストも石原さとみ、のん(当時は能年玲奈)など、演技派揃いのこの作品に“テツ”役で村上ショージが出演。阿部寛とタッグを組む詐欺師の役だったが、「〇〇だったらもっと実力を発揮できたのに」と語る後悔があった!?

――2つめは、どのタイミングに戻りたいですか?

村上 『カラスの親指』ではすごく重要な役だったんですけど、これをね、「関西弁でやらせてもらってたらな」という気持ちがある。関西弁やったら、もっと自分らしい演技ができたんやないかなと。イントネーション自体を気にするあまり、芝居に集中できなかった。ちょっとでも東京っぽく、標準語っぽくと意識してしまって……。

――共演者の方々が、錚々たる役者さんばかりですよね。

村上 そうなんよ。だから、出演依頼の話が来たときはびっくりして! こんな豪華メンバーのなかに「なんで俺?」って思いましたよ。しかも、けっこう重要な役だったので。で、監督にも直訴して「いろんなところを転々とした詐欺師ということで、関西にもおったという設定で、関西弁を話すのではダメですか?」と。でも、監督からは「ムリや」と……。

――戻れるとしたら、その監督への直訴でもう少し粘ればよかったという感じですか?

村上 うん、そうやね。それで関西弁でできてたら、もしかしたら、いまごろ役者として花開いてたかもしれない。朝ドラもいろいろ出てたはずやと思うわ(笑)。

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【3】東方神起のコンサートで幻となった「しょうゆうこと」

村上ショージのギャグ「しょうゆうこと」。このギャグがブームとなっていた2009年当時、日本でも人気急上昇中だった韓国の人気ボーカルグループ・東方神起のライブに出演することになったのですが……。

――では、3つめはいつに戻りたいですか?

村上 東方神起さんが「しょうゆうこと」っていうのを番組とかで使ってくださってて、僕とコラボしたグッズみたいなんもあったりして。そんな縁で東方神起の東京ドームのライブにぜひ出てほしいと(依頼された)。醤油ビンをポケットにしのばせて、タキシードを着た僕が客席に隠れていて、東方神起が「どういうこと?」って言ったら、客席にいる僕にバーンと照明があたって、醤油ビン片手に「しょうゆうこと!」と言ったら、どっかーんと笑いが起きるという手はずだった。
ライブ中、いつ「どういうこと?」と来てもいいようにずっとスタンバイしてて……。半分終わり、エンディングも近づき、でも、ぜんぜん来ない。「あれ?」と思ったけど、アンコールが流れたから「なるほど、そういうことか! アンコールで来るんか!」と思ってたら、1曲終わったらそのままライブが終わって、幕が閉じて、客席も明るくなってしまった……。

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――え!? 結局、醤油の出番はどうなったんですか?

村上 醤油なんて、ライブ中ずっとポケットの中やったから温くなってしまってて……。それで、ライブ終わりにすぐに関係者のところに「どういうことや!」と聞きに行ったら、スタッフが「しょうゆうこと!」と返してきて。腹立って「何がしょうゆうことや! しょうもないこと言うな!」と言ってしまった。冷静になって考えてみると、自分のギャグをものすごい全否定するひと言を言ってしまった(笑)。

――温かくなった醤油も浮かばれませんね。

村上 ……なっかなか冷えなかったわ、あのポケットの中の醤油(笑)。だから、戻れるならライブでなんとか「しょうゆうこと」というくだりをちゃんと披露したかった。あのとき、ちゃんとスポットライト当たってたら、いまごろはもっとキャーキャー言われる存在になってたと思うわ。メインも張れる芸人として、誰かが「ドゥーン!」と言ったら、「しょうもないこと言うな!」と一喝できる存在になってたかもしれない。

【番外編】優勝候補だった「今宮こどもえびす新人漫才コンクール」

村上 あと、もう1個、思い出した。むかしNGⅡというコンビを組んでたときがあったんです。元ジャニーズにいた相方とコンビ組めと会社に言われて、「今宮こどもえびす新人漫才コンクール」に出ろと言われて……。それが1982年で、NSC(吉本総合芸能学院)ができたころで、ダウンタウンが1期生やった。で、その漫才コンクールで、僕らのNGⅡは優勝候補と言われていたんやけど、そこに出てきたダウンタウンに優勝を持って行かれて、完璧にひっくり返された。まだダウンタウンというコンビ名でもなかったぐらいの時やったんやけど、確かに面白かった。あんときダウンタウンさえ出てこなかったら、ダウンタウンの番組、ぜんぶ僕がやってたはずです(笑)。いまごろ、ごっつ忙しくなってたはず。

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――芸歴45周年ということで、記念ライブが始まっています。8月のルミネtheよしもとを皮切りに、9月24日(土)に沼津、10月15日(土)には再び東京と続きますが、45年の芸歴を振り返ってどうですか? 早かったですか?

村上 早いな。振り返ったら早い。あんまり振り返るな、前だけ見ろってよく言われるけど、歳をとってきたら、これまで生きてきたぶんが長いから、振り返ることが多くなる。でも、45年やったからとかそんな思ってなくて、これから先をどう楽しむかっていうほうが大事やと思ってます。あと、芸歴とは関係ないけど、あの時に戻れるならっていう意味では、「親父が生きてたら、安い小さい家でも建ててやりたかったな」とか、そういうのはすごく思いますね。

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