
今回ピックアップするのは、“tell”という単語の意味や使い方について。意外と知らない英単語の意味や、勘違いしやすい英語の慣用句などをご紹介する【連載 大人の英語塾】。
「I’m telling you.」ってどんな意味?
日本語にも日常的に使われる言葉があるように、英語にも頻繁に登場する便利な単語が存在します。
今回ピックアップする“tell”という動詞も、さまざまなシーンで使われます。
たとえば、次のような英文。
「I’m telling you.」
直訳すると「私はあなたに言っています」ですが、どのような意味合いになるかわかりますか?
映画や海外ドラマなどでもよく使われる表現なので、この機会にぜひ覚えてみてくださいね!
前回の記事はこちら>>クレーマー=claimer は正しい? それとも…【連載 大人の英語塾】
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正解は?
「I’m telling you.」には、自分の言っていることが本当だと強調するニュアンスがあるのです。
相手が自分の話をなかなか信じてくれないとき、日本語でも「本当なんだよ!」「本当だってば!」と言ったりしますよね。
そんなときに使えるのが「I’m telling you.」というフレーズ。
また、前置きとして「よく聞いてね」「言っておくけど」と強調したいときにも使います。
ex. 「That won’t work. I’m telling you.」(言っておくけど、うまくいかないよ)

(c)Adobe Stock
さて、このように“tell”というと「語る」や「告げる」という意味が広く知られていますが、実に多義的に使われるのです。
たとえば、「わからない」の英訳も「I don’t know.」だけでなく、「I can’t tell.」という言い方ができます。
また、「~について教えて」と言いたいときも、教える対象によっては“tell”を使うことが可能。たとえば、「駅への道を教えてください」は「Please tell me the way to the station.」と言えますね!
その他の代表的な意味と使い方もチェックしておきましょう。
・見分ける
ex. 「I can tell the real one from the fake one.」(私は本物と偽物とを見分けられる)
・影響する
ex. 「Stresses told on me.」(ストレスがこたえた)
・表す、示す
ex. 「Her face told that she was discouraged.」(彼女が落胆しているのは顔でわかった)