ボーイング製の無人機「MQ-25スティングレイ」が史上初の空中給油に成功

ボーイング製の無人機「MQ-25スティングレイ」が史上初の空中給油に成功

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  • 更新日:2021/06/10
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アメリカ海軍が現地時間の2021年6月4日、ボーイングが開発する無人空中給油機「MQ-25スティングレイ」を用いて「F/A-18スーパーホーネット」へ空中給油するテストに成功しました。これは、無人空中給油機によって行われた史上初の空中給油作業とのことです。

Fueling the Future: MQ-25 first to conduct unmanned aerial tanking > United States Navy > News-Stories

https://www.navy.mil/Press-Office/News-Stories/Article/2647709/fueling-the-future-mq-25-first-to-conduct-unmanned-aerial-tanking/

Boeing drone refuels Navy fighter jet for the first time | Fox News

https://www.foxnews.com/science/boeing-drone-refuels-navy-fighter-jet-first-time

アメリカ海軍は2016年にF/A-18と同サイズの無人空中給油機を導入する計画を公にし、2018年にボーイングと8億500万ドル(約882億円)の開発契約を結びました。そして2021年6月4日、イリノイ州の空港から飛び立ったテスト機のMQ-25にパイロットが搭乗したF/A-18が近づき、給油ホースを接続して燃料補給を受けることに成功しました。

実際にMQ-25からF/A-18への空中給油が行われる様子は、以下のムービーで見ることができます。

Aviation history!
“This flight lays the foundation for integration into the carrier environment, allowing for greater capability toward manned-unmanned teaming concepts.” #MQ25 is the first unmanned aircraft to ever refuel another aircraft.
STORY➡️ https://t.co/ktUc25G7hW pic.twitter.com/1flwSBuMUD
— U.S. Navy (@USNavy)
June 7, 2021
from Twitter

これがボーイングによって開発・製造されたMQ-25。無人航空機であるため、パイロットが搭乗するコクピットはありません。

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一方のF/A-18には2名のパイロットが搭乗します。

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まずはMQ-25が飛び立ち……

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続いてF/A-18が離陸しました。

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以下の画像でMQ-25の腹部にある給油ポッドから延びているのが、給油用のホース(ドローグ)です。「プローブ・アンド・ドローグ」と呼ばれる方式では、給油を受ける航空機が自機の給油パイプ(プローブ)をドローグの先端にある傘状の部分に差し込んで給油を受けます。

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F/A-18がMQ-25から延びるドローグに接近し……

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機体右側の給油パイプをドローグに差し込んで給油することに成功。給油中の両機はわずか20フィート(約6メートル)の距離まで接近していました。

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今回のテスト飛行では給油に伴う誘導や制御を評価しただけでなく、MQ-25の航跡や接近した航空機の相互作用などに関するデータも収集したとのこと。海軍とボーイングはこれらのデータを詳細に分析し、さらにMQ-25のソフトウェアに調整を加えるかどうかを判断するとしています。

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無人航空機および攻撃兵器のプログラム事務局を監督するBrian Corey少将は、「今回の飛行は無人航空機を空母環境に統合する基礎を築き、有人・無人チーム編成の概念に向けてより高い能力をもたらします」「MQ-25は、将来的な空母航空団における航続距離と耐久性を大幅に向上させます」とコメント。

また、海軍の無人航空機プログラムオフィスのマネージャーを務めるChad Reed大佐は、MQ-25が空中給油機の役割を果たすことで戦闘機であるF/A-18が空中給油の役目から解放され、空母航空団により広い柔軟性や能力を提供できると主張。「MQ-25がF/A-18に燃料を供給するという重要な任務を遂行するのを見ることは、海軍にとって非常に重要でエキサイティングな瞬間であり、艦隊のためにMQ-25の能力を実用することに向けた具体的な進歩を示しています」と述べました。

なお、MQ-25を用いたテストは今後も数カ月にわたって継続される予定で、2021年後半には実際に空母のデッキを用いたデモンストレーションを行うとのことです。

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