米・イスラエルをタリバンと同一視? ムスリム議員に党内外から猛反発

米・イスラエルをタリバンと同一視? ムスリム議員に党内外から猛反発

  • AFPBB News
  • 更新日:2021/06/11
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イルハン・オマル米下院議員(2021年4月20日撮影)。

【AFP=時事】イルハン・オマル米下院議員(38)が、米国とイスラエルについて、パレスチナ自治区のイスラム原理主義組織ハマスやアフガニスタンの旧支配勢力タリバンに匹敵する「途方もない残虐行為」を行っていると非難し、民主党内外から猛反発を受けている。

オマル氏は、イスラム教徒の女性として初めて米連邦議会議員に選出された2人のうちの1人で、これまでにも反ユダヤ・反イスラエル的な発言で非難され、所属する民主党の議員らの反感を買ってきた。

しかし、今回の米国批判をめぐっては、共和党・民主党双方の議員らが説明を要求したり、議会委員を解任するなどの処分を求めたりしている。

下院民主党のユダヤ系議員12人は、オマル氏に異例の公開書簡を送り、「米国とイスラエルをハマスやタリバンと同一視することは、見当違いであり、不快である」と批判した。

オマル氏は7日の下院公聴会で、アントニー・ブリンケン国務長官に対し、「人道に対する罪」の被害者への説明責任について質問。その後、ツイッターに「私たちは米国、ハマス、イスラエル、アフガニスタン、タリバンによる途方もない残虐行為を目の当たりにしてきた」と投稿した。

この投稿を受け、ケビン・マッカーシー共和党下院院内総務は、「オマル議員の反ユダヤ・反米国的な発言は忌まわしい」と批判。

マッカーシー氏は矛先をナンシー・ペロシ下院議長へ向け、「ペロシ議長が自党の問題に対処せずにいることは、民主党が反ユダヤ主義に寛容でテロリストの同調者だというメッセージを世界に発信しているに等しい」と主張した。「議長は行動を起こす時だ」

オマル氏は10日、公開書簡に反論し、「この書簡の中のイスラム嫌悪的な表現は不快だ」とツイートした。

オマル氏によると、今回問題となっている発言は、国際刑事裁判所における米国、イスラエル、ハマス、タリバンに対する捜査に関連したものだったという。

しかし、オマル氏は批判の嵐を受けて、米国、イスラエル、ハマス、タリバンを「倫理面で比較したものではない」と強調。「私は決してテロ組織と、司法制度が確立された民主主義国を同一視しているわけではない」と釈明した。

それにもかかわらず、民主・共和両党の議員は批判の手を緩めていない。共和党のトム・コットン上院議員は、米国籍を取得したオマル氏について、米国がタリバンやハマスのように憎悪に満ちていると思うなら「出て行ってくれて構わない」と述べた。【翻訳編集】AFPBB News

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