3Dプリンターで古い「旧車」の部品を出力して供給することをポルシェが発表

3Dプリンターで古い「旧車」の部品を出力して供給することをポルシェが発表

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  • 更新日:2018/02/14
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byJean-Jacques MARCHAND

生産が終了して何十年も経過した「旧車」のスペアパーツは時と共に入手が難しくなり、最悪の場合は小さな部品がないために車自体が機能しなくなってしまうこともあります。しかし、古い部品を新しく作りなおすためには生産用の専用のツールを含めて作り直す必要があり、需要が大きいパーツならまだしも、少量のみ必要になる場合は明らかに非効率です。そこで、ポルシェは少数のみ必要になる旧車のスペアパーツを3Dプリンターで出力することを発表しました。3Dプリンター製のスペアパーツは、見た目的にも機能的にも、ほぼオリジナルと同じであるとのこと。

Porsche Is 3D Printing Hard-To-Find Parts For The 959 And Other Classics

https://jalopnik.com/porsche-is-3d-printing-hard-to-find-parts-for-the-959-a-1822959539

Porsche Classic supplies classic parts from a 3D printer

https://newsroom.porsche.com/en/company/porsche-classic-3d-printer-spare-parts-sls-printer-production-cars-innovative-14816.html

例えば1986年に登場したスーパーカー・ポルシェ 959のクラッチで使われている「クラッチレバー」は既に廃版となっています。ねずみ鋳鉄によって作られていたこのクラッチレバーは非常に高品質なものですが、車自体が292台しか作られていないので、需要は極めて小さいものです。そこで、Selective Laser Melting(SLM/レーザー積層造形法)という3Dプリンティングの手法を用い、「0.1mm以下の金属粉末の層にレーザーを照射して溶かす」という方法を繰り返すことにより、三次元的なコンポーネントを完成させるという手法が採用されました。実際に3Dプリンターで出力したレバーを搭載した車でテストを行ったところ、機能や質に遜色がないことが確認されたとのこと。また、プラスチックパーツについては「Selective Laser Sintering(SLS/粉末焼結積層造形法)」を用いて出力されています。

このようなテストを繰り返していき、ポルシェはクラッチのレバーの他にも8つのパーツを3Dプリンターで出力することに成功しています。それぞれのパーツはオリジナルと同じかそれ以上の高い品質基準を満たしており、テストによって車にフィットすることが確認ずみです。

以下が3Dプリンターで出力したポルシェ 959のフィルター・キャップ・シール。

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ポルシェ 911のスペアパーツや……

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使われている場所は不明ですが、ポルシェ・964のクランク・アームなど。

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ポルシェでは、1980年代のモデルの他にもポルシェ・356のような1950年代に誕生したクラシックカーについてもこの取り組みを進めています。今後、さらに20個のパーツについて3Dプリンターでの開発・改良が進めることで、コストを減らしながら、需要がある時にパーツ提供が行えるようにしていく意向を示しています。

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