現金大国ドイツに変化の兆し、カード利用が徐々に拡大

現金大国ドイツに変化の兆し、カード利用が徐々に拡大

  • WSJ日本版
  • 更新日:2018/02/15
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ドイツでは日常的に現金が使われる比率が徐々に低下している。だが、ドイツ人と現金の「ラブストーリー」はまだ終わっていないようだ。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)が14日公表した報告書によると、同国では昨年初めて現金使用率(金額ベース)が50%を割り込んだ。3年前の前回調査では、現金使用率は55%だった。

米連邦準備制度理事会(FRB)の調査によると、ドイツ人は米国人に比べてはるかに現金に愛着を持っている。ドイツでは現金だけしか受けつけない事業者が多い。タクシーもカードでの支払いを受け入れるのに消極的で、出張中のビジネスマンを苛立たせることがある。

しかしそんなドイツでも、ここ10年間に現金使用率は毎年1ポイントずつ低下している。ドイツ連銀によると、その比率は2008年の58%前後から、昨年は48%に下がった。

ドイツ連銀のカールルートビヒ・ティーレ理事は「現金が引き続き最も一般的(な決済方法)だが、カード決済が伸びている」と述べた。

カードの中では特にデビットカードが人気で、昨年の決済の4分の1余りを占めた。クレジットカードもじわじわと普及している。クレジットカードを持っていると回答した人の割合は36%と、14年の32%から増えた。ドイツでは借金体質になることへの懸念などから、伝統的に米国など他国に比べてクレジットカードの人気が低い。一方、ボストン地区連銀の調査(2013年)によると、米国では70%前後の人がクレジットカードを1枚以上、所有している。

今回の調査では、ドイツでは依然として現金が最も簡単で最も信頼できる決済方法であり、支出の全容を把握しやすいと考えられていることが分かった。

平均的なドイツ人の財布に入っている現金は107ユーロ(約1万4000円)と、14年の103ユーロから増加した。14年のバンクレート・ドット・コムの調査によると、米国では手持ちの現金が50ドル(現在のレートで約5400円)以下の人は80%前後に達し、20ドル以下と答えた人も50%近かった。

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