ぺぺもいるトルコの暴れん坊クラブが、大人の戦いでCL驚異の快進撃

ぺぺもいるトルコの暴れん坊クラブが、大人の戦いでCL驚異の快進撃

  • Sportiva
  • 更新日:2017/12/07

3位のRBライプツィヒがホームに首位のベシクタシュを迎えた、UEFAチャンピオンズリーグのグループG最終節。ライプツィヒにとっては、ラウンド16(決勝トーナメント)進出へ一縷(いちる)の望みをかける試合だったが、1-2で敗れた。

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元レアル・マドリードのペペ(右)らの活躍で、CLベスト16に進んだベシクタシュ

最終節を前にグループ首位通過が決まっていたベシクタシュは、4勝2分けで無敗の勝ち抜け。一方のライプツィヒは2勝3敗1分けで3位に終わり、UEFAヨーロッパリーグのラウンド32に回ることが決まった。

昨季のブンデスリーガで、1部昇格1シーズン目にして2位に大躍進したライプツィヒ。豊富な運動量を生かし、アグレッシブな攻守を繰り返す戦いぶりで、”赤い猛牛”旋風を巻き起こした。飲料メーカー、レッドブルの資金力を背景とした強化を快く思わないサッカーファンが圧倒的に多いことは事実としても、ピッチ上で繰り広げられるサッカーは質の高いものだった。

ところが今季、初出場のCLでどんな戦いを見せてくれるのかと期待されながら、最後まで力を出し切れず、どこか消化不良のまま全6試合を終えた印象が残る。

この日のベシクタシュ戦にしてもそうだった。試合開始10分にしてPKで先制点を許す苦しい展開となったが、その後は圧倒的に攻め続けた。相手を押し込み、一度攻撃が止められても、すぐに守備へと切り替えて高い位置でボールを奪い返しにかかる。そんなライプツィヒらしさは少なからず見られた。

だが、とにかくゴールが遠かった。

MFナビ・ケイタが前を向いてボールを持つと、DFラインの背後を狙う3トップへ面白いようにスルーパスが通る。決定機と呼べるシーンが何度あったかわからない。しかし、ベシクタシュのGKトルカ・ゼンギンの好守もあって、シュートだけがなかなか決まらなかった。

ようやく後半42分にケイタが鮮やかな個人技でゴールを決め、同点に追いつくも、ロスタイムにベシクタシュのMFタリスカに勝ち越しゴールを決められ、万事休した。

“らしさ”の片鱗は見せるも勝ち切れない。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「来季につながる価値ある経験を得られた」と成果を口にしたものの、一連のグループリーグでの戦いを象徴するような悔しい試合で、ライプツィヒのCL初陣は幕を閉じることとなった。

その一方で、一躍、今季CLの台風の目となっているのが、トルコのベシクタシュである。

昨季CLでベスト4のモナコ、昨季もラウンド16へ進出するなどCLの常連であるポルト、そしてドイツで躍進してきたライプツィヒと、際立つチームこそないものの、粒揃いのグループGにあって、ベシクタシュの前評判は決して高くはなかった。

ところが、初戦でポルトにアウェーで3-1と勝利し、勢いに乗った。その結果が、最終節を待たずしての首位通過決定である。

しかも、最後のライプツィヒ戦には、多くの主力選手を温存して臨んだ。前節のポルト戦からは、タリスカ以外の先発10人を入れ替え。なかには、CL初出場というだけでなく、今季トルコリーグでも1試合しか出場していないFWムスタファ・ペクテメクのサプライズ起用もあった。テスト的要素を多分に含んだメンバー構成だったが、それでもきっちりと勝って終わらせるあたりに、勢いだけではない底力を感じさせる。

トルコのチームらしい荒々しさとねちっこさを兼ね備えたベシクタシュだが、今季の躍進については、DFのペペとアドリアーノ、MFライアン・バベルといった選手によって、「経験」が加えられたことが大きく影響しているのだろう。

時に騒動を起こすことも珍しくない、過激なサポーターを味方につけて戦うホームゲームだけでなく、アウェーゲームで確実に勝ち点を稼げるようになったことは、ベテランの存在と無関係ではない。経験豊富な選手がチームを落ち着かせることで、FWジェンク・トスンやタリスカといった選手の潜在能力も引き出されている。

2002年W杯でトルコ代表を3位に導いた実績を持つ名将、シェノル・ギュネシュ監督は、ライプツィヒがゴールチャンスを生かせずにグループリーグを突破できなかったことについて「経験不足がその理由だ」と指摘していた。その言葉には「そこが我々との違いだ」という意味合いも含まれていただろう。

楽しみなのは、ベシュクタシュの快進撃がどこまで続くのか、である。

グループリーグを1位通過したことで、ラウンド16では他グループの1位チームとの対戦は避けられる。2位通過のなかにも、レアル・マドリードをはじめとした難敵は少なくないが、さらなる勝ち上がりは十分に期待できる。ギュネシュ監督は満足のいく結果にも表情を変えず、淡々とこう語った。

「次のラウンドでどこと当たるかは関係ない。豊富な資金で強化できるクラブは多いが、あくまでも我々は自分たちのことに集中すべきであり、パフォーマンスのレベルを保って前へ進むことだけを考えるべきだ」

ベシクタシュのCLでの最高成績は、まだチャンピオンズカップ時代だった1986-1987シーズンのベスト8。クラブ記録はもう目の前である。

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