小田急線も止まった! 横浜「大規模停電」で議論百出...電線は「地中化」してしまってよいのか

小田急線も止まった! 横浜「大規模停電」で議論百出...電線は「地中化」してしまってよいのか

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  • 更新日:2022/05/14
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停電の影響で、小田急線は向ケ丘遊園~町田間で2時間半にわたり運転を見合わせ、帰宅する人たちに大きな影響が出た

5月13日、関東地方を大雨に見舞われるなか、午後10時30分ごろから神奈川県横浜市の青葉区を中心に、およそ6万9000軒で停電が発生した。この停電で小田急電鉄は午後10時30分前から、一部区間で運転を見合わせに。タクシー乗り場には、帰宅できない人の行列ができた。

東京電力によると、横浜市青葉区の地中にある高圧の送電線の故障が、原因と考えられる可能性が高いという。

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横浜という大都市で突然、起こった停電。しかも、原因は地中にある送電線の可能性が高いという点で、ネット上では、電柱の地中化を疑問視する声が巻き起こった。

《原因は地中送電線の故障らしいとのことですが、これまで送電線の故障と言えば「空中送電線」の故障ばかりを気にしていたので、これは予想外でした。各地で進められている「電線の地中化」は「街並みの美化」という観点からは優れていると思いますが、「故障箇所の発見」という意味ではこれを難しくしているのかも知れません》

《この地中送電線の故障って、経年劣化によるものなのかな? だとしたら電線を地中に埋めている地域は他人事じゃないね。景観としては電線が街中にない方が綺麗だし、外に出てない分、外的要因での故障は少ないのかもしれないけど、故障した時の復旧が外にあるより地中の方が大変そう》

《災害の多い日本で地中化なんて無駄》

そもそも、電柱の地中化を進める大きな目的の1つが、災害対策だった。

「2011年3月の東日本大震災では、2万8000本もの電柱が倒れ、救助活動の妨げとなりました。2018年9月に関西地方を襲った台風21号では、関西地方を中心に、1343本の電柱が被害を受け、約240万戸が停電しています。風雨災害に対しては、電柱を地中化した場合、地上にある場合の50~80分の1の被災率というデータもあります。電柱を地中化したほうが災害に強いのは間違いありません」(経済担当記者)

東京都では、2016年の都知事選で、小池百合子都知事が「都道の電柱ゼロ」を公約に掲げたこともあり、2019年度末で、都道の52%の無電柱化が進んでいる。国交省も2021年に、新たな「無電柱化推進計画」を策定、5年間で4000kmの無電柱化を目標に掲げている。

「ただ都市部の場合、地下にはガス管や上下水道の管、NTTのケーブルなどがところ狭しと埋まっています。すでに都市部の地下は、『すし詰め状態」なんです。1km当たり約5億円と、電柱の地中化にかかる費用もネックです。今回の横浜市の停電が、地中にある送電線の故障に原因があるとすれば、東京都と国が進める電柱の地中化に、水を差すことになりかねません」(同前)

横浜市の停電は、翌日朝5時30分には復旧した。災害対策のための電線地中化で、復旧に遅れが生じたとしたら、これほど皮肉なことはないが……。

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