【高校野球】東北大会20日開幕 初V狙う花巻東、ここまでの戦いを振り返る

【高校野球】東北大会20日開幕 初V狙う花巻東、ここまでの戦いを振り返る

  • スポーツ報知
  • 更新日:2021/10/14
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来春のセンバツ高校野球(甲子園)の出場校選考の参考資料となる秋季東北大会(20日から7日間、石巻市民ほか)の組み合わせ抽選会が、14日にオンラインで行われる。岩手からは第1代表で花巻東が6年連続21度目の出場。ベスト4で散った昨秋の悔しさを誰より知る宮沢圭汰遊撃手(2年)が、攻守でチームを引っ張る。宮沢は昨秋王者の仙台育英へのリベンジと、秋は初となる東北制覇へ意気込んだ。

花巻東は今秋の県大会は計4試合52安打62得点(1試合平均15・5得点)と、圧倒的な破壊力で4年ぶり10度目の岩手王者に返り咲いた。1番打者としてチームをけん引したのが宮沢だ。決勝で2打席連続本塁打を放つなど、打率4割5分8厘の活躍。東北大会へ向け「初回先頭の出塁にこだわってチャンスを作る。去年はあと一歩のところで仙台育英さんに負けてしまったので、今年は必ず勝ちたい」と宮城第1代表の仙台育英へのリベンジへ意気込んだ。

1年秋からレギュラーの座をつかみ、昨秋の東北大会も「1番・遊撃」でフル出場した。宮沢が「何度もあの場面を思い出しながら練習してきた」とふり返る“あの場面”が、仙台育英との準決勝だ。0―0で迎えた4回2死二塁、中前に抜けそうな痛烈な打球に、50メートル走6秒3の走力で追いついたが、苦しい態勢から一塁へ放った送球がワンバンドでそれ、二塁走者が生還。この1点が決勝点となり、0―1で惜敗した。

佐々木洋監督(46)は、「あの打球は宮沢の能力だったから追いつけた。でも本人の成長のためにあえて、『この悔しさを忘れるな』と伝えました」と甘やかさなかった。宮沢はキャッチボールから意識を変え、控えめで寡黙な性格も変えようと、練習から声でも周りを引っ張ってきた。

県大会は4試合で27失点した。打撃に手応えはあったが、「バッテリー中心に失点を少なくする野球は、いくら点数を取っても変えない」と指揮官が言うように、東北大会に向けた練習試合は「1試合3失点以内」を命題にし、ディフェンス力を強化してきた。新チームから投手兼任もするなど中心を担ったのは、やはり宮沢だった。指揮官も「守備でも打撃でも人間的にも、頼りになる選手になった」と成長に目を見張った。

打線は宮沢をリードオフマンに、中軸は佐々木監督の長男で高校通算40発を超える麟太郎内野手(1年)、主将で長距離砲の田代旭捕手(2年)が座る。夏にベンチ入りした1、2年生は計14人など経験豊富な選手もそろう。「花巻東の伝統を守るのではなく、新しい歴史を作る」と佐々木監督。宮沢も、「東北大会で優勝し、(18年以来の)センバツ出場を果たしたい。内野は自分と田代以外は1年生。自分が引っ張ります」と気合十分だ。ライバル校に雪辱し、初優勝で歴史を塗り替える秋にする。(小山内彩希)

◇花巻東・今秋県大会戦績◇

回戦 スコア     相手

2  12〈5〉1  専大北上

準々 19〈7〉11 黒沢尻工

準決 12〇6    盛岡大付

決勝 19〇9    久慈東

〈〉内はコールド回

◆宮沢 圭汰(みやざわ けいた)2004年11月15日、岩手・遠野市生まれ。16歳。上郷小2年時に上郷スポーツ少年団で野球を始め、6年時に楽天ジュニア。遠野東中では、金ケ崎リトルシニアでプレー。花巻東では1年秋からレギュラー。高校通算本塁打14本。170センチ、70キロ。右投左打。家族は両親と姉。

◆花巻東の秋季東北大会 1973、2017年の準優勝が最高成績(73年は前身の花巻商)。08年には現在マリナーズに所属する菊池雄星投手(30)を擁してベスト4に進出。翌年のセンバツ甲子園に初出場を果たし、準優勝に輝いた。11年は現エンゼルスの大谷翔平投手(27)がマウンドに上がることなく、準決勝で、優勝した光星学院(現八戸学院光星、青森)に8―9で惜敗した。光星学院が明治神宮大会で優勝したたため、花巻東も翌年のセンバツに選出された。

◇秋季高校野球東北大会出場校◇

県名 順 代表校

青森 1 青森山田     2年ぶり〈25〉

2 八戸工大一    6年ぶり〈14〉

3 東奥義塾     2年ぶり〈3〉

岩手 1 花巻東      6年連続〈21〉

2 久慈東      初出場

3 盛岡大付     4年連続〈21〉

宮城 1 仙台育英     10年連続〈35〉

2 東北       2年連続〈44〉

3 聖和学園     14年ぶり〈2〉

秋田 1 能代松陽     2年ぶり〈10〉

2 大館桂桜     初出場

3 大曲工      5年ぶり〈8〉

山形 1 酒田南      3年ぶり〈16〉

2 鶴岡東      3年連続〈13〉

3 山形中央     6年ぶり〈10〉

福島 1 聖光学院     3年ぶり〈19〉

2 東日本国際大昌平 2年連続〈5〉

3 学法石川     2年連続〈21〉

〈〉内は出場回数

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