柏U-18がV王手!福大若葉の鉄壁DF陣を1年生FWがこじ開ける

柏U-18がV王手(写真=会田健司)
3月18日、福岡県でサニックス杯ユースサッカー大会2023の4日目が行われ、順位決定戦1回戦でどちらも予選1位通過の福大若葉(福岡)と柏レイソルU-18(千葉)が対戦し、柏U-18が1-0で勝利し優勝決定戦に駒を進めた。
予選リーグ3試合で10ゴールを積み上げた柏U-18と、粘り強い守備で3試合を1失点で守り抜いた福大若葉。試合前から"攻める柏U-18"と"守る福大若葉"の構図が予想されたが、その通りの試合が展開された。
[page_break:]
序盤は一方的にボールを保持する柏U-18が押し込む中、4分にはFW9吉原楓人がボレーで惜しいシュートを放つと、17分には吉原がドリブルでえぐりMF7青木空斗がヘディングで狙うも福大若葉のGK1野上大翔がファインセーブ。
21分にはFW15戸田晶斗のミドルがクロスバーを叩き、27分には吉原のシュートが左ポストに弾かれるなど、怒涛の攻撃をみせる柏U-18に対し、福大若葉は早くも選手を交代し、4バックから5バックに変更してさらに守備を固める。
スコアレスで後半を迎えても柏U-18ペースは変わらず。圧倒的に攻めながら得点が入らない柏U-18を1年生アタッカーが救った。54分、吉原が鋭いドリブルでボックス左に切れ込むと、右足を思い切り振り切りGKのニアサイドを打ち抜く先制ゴール。この吉原のゴールが決勝点となり、柏U-18が1-0で勝利し翌19日に行われる青森山田(青森)との優勝決定戦に駒を進めた。
[page_break:]
これで昨年の3位を上回り優勝決定戦に勝ち上がった柏U-18。酒井直樹監督は「福大若葉さんの試合のアーカイブをみたら、しっかりと守ってカウンターのチームで、サガン鳥栖さんも攻めあぐねていましたので、僕らもどうやって崩すかというところにフォーカスを当ててミーティングをして臨みました」とコメント。
決勝点を決めた吉原は「想定外というか、正直ビックリしているんですが、ここまでみんなで戦ってきたので最後も勝って優勝したい。明日も自分が点を取って勝ちたいです」と意気込んだ。
(文・写真=会田健司)