きっと伯父さんだね 大震災【記憶を刻む】

きっと伯父さんだね 大震災【記憶を刻む】

  • 西日本新聞
  • 更新日:2021/02/23
No image
No image

記憶を刻む・きっと伯父さんだね

44歳女性=宮城県気仙沼市

伯父夫婦が津波で亡くなり、いまだ伯父は見つかっていません。その年のお盆、実家に帰る途中、伯父の家の跡に寄り、たばこを供え、手を合わせて実家へ。父の親戚をよく思っていなかった母には跡地に寄った話はしないままでした。

夜、実家で父母や妹、私の娘と楽しく夕食を囲んでいると、ガラス戸の玄関が開く音がガラガラガラガラ。皆が「は~い」「どーぞー」と声を掛け妹が玄関へ。妹は「誰もいなかった」と戻ってきました。たしかに玄関が開いた音がしたのに、と皆が首をかしげる中、もしやと思いました。

昼のことを母に打ち明けると、母は「きっと伯父さんだね。手を合わせに来てくれたことがうれしかったし、食事の仲間に入りたかったんだよ」って。誰もが納得し切なくもなりました。

No image

西日本新聞

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加