天理野球部長と監督を厳重注意措置 プロ志望届提出前に阪神が達孝太と面談

天理野球部長と監督を厳重注意措置 プロ志望届提出前に阪神が達孝太と面談

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/09/15
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天理・達孝太(2021年5月15日撮影)

阪神がプロ志望届の提出前に天理・達孝太投手(3年)と面談に臨んでいたことが15日、分かった。この日、日本高野連が審査委員会を開催して対応を協議。天理の笠井要一野球部長(35)と中村良二監督(53)を厳重注意措置の指導をすると発表した。同校には再発防止をするための改善計画書の提出を求めた。

同投手は10日に所属の奈良県高野連に提出して受け付けられ、同日に日本高野連ホームページで公示されたが、今秋ドラフト候補として評価する阪神のスカウトは7日に達と接触して、面談していたもの。日本高野連は緊急のオンライン会見で対応。尾上良宏審議委員長(67)は「プロ野球志望届を出す予定をしている部員について、提出の後先を考えなくて面談が可能という誤った認識を持っていました。部長、監督に故意はなく、誤った思い込み、誤った理解という注意義務違反、過失であったことは間違いない」と説明。厳重注意の措置を取った。

同校の視察に訪れた阪神スカウトから部員への調査書を受け取った監督が同スカウトと面談の日程調整を行った。面談の際、笠井野球部長は隣の部屋で待機していたという。達については、尾上委員長は「部長と監督、指導者の指導にのっとって行動したのみ。責任を問うことはしない」と説明し、不問とした。

日本高野連は「高等学校野球部員のプロ野球団との関係についての規定」を設けている。プロ入りを希望する加盟校の野球部員はプロ志望届の提出を義務づけており、第3条にプロ野球の球団との交渉開始は提出翌日からと明記されている。阪神はこの規定に違反した形になった。

◆達孝太(たつ・こうた)2004年(平16)3月27日生まれ、大阪府出身。浜寺昭和小4年で高石スワローズに所属し、捕手。浜寺南中では泉州阪堺ボーイズに所属し、投手。天理では1年夏からベンチ入り。。甲子園は今春のセンバツで初登板し、先発でベスト4進出に貢献。193センチ、88キロ。右投げ右打ち。

◆プロ野球志望届 日本高野連が04年に導入した制度。従来の退部届に代わるものとして設けられた。野球部員がプロ球団と交渉を希望する場合や入団テストを受けようとする場合、所属する都道府県の高野連へ「プロ野球志望届」を提出しなければならない。当該連盟は受理後、日本高野連に報告。日本高野連はホームページに掲載する。提出しない選手は、ドラフトで指名を受けられない。今年の提出期限はドラフト2週前の9月27日まで。大学生は07年から制度化された。

◆高等学校野球部員のプロ野球団との関係についての規定(日本高野連ホームページから抜粋)

第3条 野球部員は、プロ野球団との交渉を希望する場合、または入団テストを受けようとする場合は、それ以前に所属する都道府県高等学校野球連盟に、別に定める様式により「プロ野球志望届」を提出しなければならない。当該連盟は「プロ野球志望届」を受理後、受理月日を速やかに日本高等学校野球連盟へ報告し、報告を受けた日本高等学校野球連盟は、即日ホームページにその都道府県名、学校名、氏名を掲載、届け出がなされたことを公示する。

(2)この「プロ野球志望届」は当該年度の全国高等学校野球選手権大会終了後の翌日以降、ドラフト開催日の2週間前までに所属都道府県高等学校野球連盟に提出することとする。ただし、日本野球機構傘下の球団以外のプロ野球団と入団交渉を受けたり、テストを受ける場合は、この期日以降もプロ野球志望届を所属連盟に提出してからでなければならない。

(3)なお、野球部員が「プロ野球志望届」を提出したあと、プロ野球団と交渉したり、入団テストを受けることができるのは所属都道府県高等学校野球連盟に提出した翌日以降とする。

(注)日本野球機構との合意により、プロ野球志望届をドラフト開催日の2週間前までに所属連盟に提出しない野球部員は、当該年度のドラフトでプロ野球団から指名を受けることはできない。

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