尊い姿を披露した長谷部誠 撮影：中地拓也
ドイツ１部のフランクフルトがＳＮＳを更新した。元日本代表キャプテン長谷部誠の「尊い一瞬」をとらえた一枚に絶賛の声が上がっている。
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フランクフルトは今季ブンデスリーガ１試合を残し、８位につけている。来季のヨーロッパ・カンファレンスリーグ出場権を手にできる６位につけているレバークーゼンとは勝点３差。間には７位ヴォルフスブルクを挟んでおり、レバークーゼンとは得失点差で６ゴールの差があるが、今週末は最後の望みに賭けることになる。
前を見据えて歩みを進めるチームを支えているのが長谷部だ。ここ２試合は交代出場にベンチどまりだったが、今年１月に３９歳になってからも先発でピッチに立ってきた。
今年３月にはフランクフルトとの契約を延長し、来季もプレーを継続する選択肢を与えられた。これまでにも、引退後も見据えての長期契約を提示されるなど、クラブからの信じられないほどの信頼と敬意を注がれている。
その、もはや生けるレジェンドと言える選手の貴重な写真が、フランクフルトの日本語版ツイッター公式アカウントで公開された。
細かな説明はないが、ずらりと並んだ椅子にあるロゴから、先週末に乗り込んだシャルケのホームでの一枚であると推測される。よって、背後でスタンドを埋めているのはシャルケのファンだろう。だが、長谷部は忠誠心が強いシャルケのファンを前にしても動じる様子がない。
写真に写る長谷部は、ピッチに立っているわけではない。１１脚並んだイスの列でただ一人、「その時」に備え、イスに座って目を閉じている。キャプションもなく、試合中なのか、その前後であるのかも判然としない。だが、自分が必要とされるその瞬間に向けて精神を整えていることは確かだ。
■「絵になる〜」
この尊ささえ感じられるサムライ然とした一枚に、ファンの感嘆と称賛の声が続く。
「かっこよ」
「絵になる〜」
「隣に座っても良いですか？」
「心を整えているんですね分かります」
「精神統一…もう武士ですね」
前節のシャルケ戦で、長谷部はベンチから出ることはなかった。だが、これからも必要とされる人物であることは議論を待たない。
サッカー批評編集部
