
eスポーツで地域活性化。
新たな取り組みを取材した。
筋トレをしたり、食事をしたり、ゲームをしたり...。
この家に住んでいる彼らは、いったい?
住宅街の中にある、白が基調の家。
この家に住んでいるのは、神奈川に拠点を持つeスポーツチーム「BC SWELL」の選手たち。
「Live News α」が注目したのは、このeスポーツチームが行っている、eスポーツと地域への貢献をかけ合わせた活動。
実は、彼らがゲーミングハウスとしているのは、使われなくなっていた横須賀市上下水道局所有の旧公舎。
市の地域活性化事業の一環として、リフォームして活用している。
PUBG MOBILE部門 横須賀BC SWELL・IXA選手「ここがご飯食べるところですね。ごはんは、“鈴木さん”が作ってくださっています」
寮母として働くのも、地元の方。
地元の寮母・鈴木さん「知らない世界に踏み込むまではいかないけど、ちょっとのぞかせてもらっていて。老後の生きがいでしょうか」
ほかにも、“住む”だけでなく“eスポーツ”を通じて、地域住民との交流やSNSなどを活用した横須賀市の魅力発信なども行っていて、自治体側も期待を寄せている。
横須賀市観光課 eスポーツ担当・関山篤さん「本当に“住んでいる”からこその交流が、地元の発展や活性化につながる」
eスポーツと社会がリンクする。
そんな地域活動を通して、選手たちにも心境の変化が。
PUBG MOBILE部門 横須賀BC SWELL・IXA選手「ことしから、(PMJL)リーグの(チームの)名前に『横須賀BC SWELL』という“横須賀”がついているんで、勝って“横須賀”という名前を日本中にとどろかせたい」
SWELL・管野辰彦代表取締役「われわれがチームとして活躍すればするほど、世の中にメディアに情報として、この『横須賀BC SWELL』というチームの情報が出ていく。『彼らは横須賀でやっているんだ』となって、地元の方も『横須賀BC SWELL』のことを応援してくださる。応援してくださっているからには、チームのメンバーも負けられない、頑張らないといけない。そんな好循環をつくっていけたらなと。住民の方にも誇りを持ってもらえるような、そういう活動をしていきたい」
このアパートに住む「BC SWELL PUBG MOBILE部門」の選手たちは、新たに“横須賀”の名前を背負って、今週末から始まる世界大会出場権と、賞金1億円をかけたeスポーツ大会「PMJL SEASON3」に挑む。
大会運営側も、今回の大会からチームの地域貢献を奨励し、参加16チーム中11チームがすでに地域名を加えるなど、大会全体で取り組んでいる。
ドコモ コンテンツサービス部 PMJL担当プロデューサー・中義範さん「われわれも新しい取り組みとして、“地域に根ざした活動をしたい”ということで、チーム名に地域の名前を付けていくことを推奨している。地域に根ざしたチームづくりをやっていただきたくて、それが“PMJLのファン拡大”につながればなと。結果として、eスポーツ市場を盛り上げていければと思っている」