巨人菅野とエース対決 今年も千賀を初戦に送り込むソフトバンクの狙い

巨人菅野とエース対決 今年も千賀を初戦に送り込むソフトバンクの狙い

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2020/11/22
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福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(27)が、パ・リーグ史上初めて4年連続で日本シリーズの開幕投手を務める。球界でもV9を達成した1969~72年の巨人堀内以来となる歴史的マウンドに立つ右腕は、今年1月に自主トレをともにした巨人菅野との投げ合いにも平常心。チャンピオンチーム同士の頂上決戦は、17年ぶりに両リーグ最多勝投手によるマッチアップで静かに火花を散らしながら幕を開ける。

日本シリーズの前日練習でウオーミングアップを終えた千賀は、京セラドーム大阪のマウンドに向かった。第2戦で先発予定の石川と言葉を交わしながら、足場を入念に確認。史上2人目、伝説の巨人V9のさなかに堀内恒夫が務めて以来の4年連続日本シリーズ開幕投手という栄誉にも令和の剛腕は冷静だった。

「毎年毎年、慣れるものではないけど初めてではない。僕というより、ここまで出られているチームがすごいなと。大きなケガなく任されているところは、うれしく思います」

過去3年の日本シリーズ初戦は2勝。昨年は2回に阿部(現巨人2軍監督)に先制ソロを浴びたものの、1~5番の上位打線をこの1安打のみにねじ伏せた。7回を被安打3、1失点で日本シリーズ通算2勝目。千賀に狂わされた巨人打線は2戦目以降も調子を取り戻すことなく、“後遺症”が残った。

これが首脳陣の狙いでもある。大命題のV4に向けて初戦のマウンドに送り出す工藤監督も「(最初の)イメージや印象、意識とかが(相手に)入るので、次の投手が投げてもその意識を変えるのは難しい。僕らもそういう期待はしています」とエースに大役を託す理由を語る。

今年は新型コロナウイルスの影響で交流戦も行われなかったが、千賀は「しっかり打って点を取ってきているチーム」と研究済み。しかも、相手投手はセ・リーグ最多勝の菅野だ。昨年3月14日のオープン戦で投げ合った際は競うように快投を見せて千賀は7回途中まで完全投球。そして、今年1月には自主トレをともにした。互いに高め合う特別な存在であることは確か。だが、4年連続日本一を目指すチームのエースは個人的感情は二の次だ。

「楽しみというより、今回はチームが勝つことが第一という考え。菅野さんと対戦するわけではないので、いつも通り(試合に)入りたい」

今季、千賀が手にした最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の「投手3冠」を、千賀の前に成し遂げたのは2018年の菅野だった。最高の舞台で最高の相手とのマッチアップ。持てる力を惜しみなく発揮する舞台は整った。 (鎌田真一郎)

◆17年ぶり最多勝対決 シリーズ第1戦先発投手はいずれもリーグ最多勝の千賀、菅野と発表された。その年の最多勝投手がシリーズの先発で投げ合うのは03年第1戦の斉藤和巳(ダイエー)と井川慶(阪神)以来で10度目、第1戦では5度目。4年連続シリーズ開幕投手となる千賀は過去3年の第1戦で2勝(17、19年)。第1戦で通算3勝目を挙げれば堀内恒夫(巨人=70~72年)、渡辺久信(西武=88、90、94年)に次ぎ3人目となる。

西日本スポーツ

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